5月から値上げの食品は417品目 円安で秋には値上げラッシュの可能性も

民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、大型のペットボトル飲料やオリーブオイルなど、417品目の食品が5月から値上がりします。急速に進む円安が長期化すれば、秋には値上げラッシュになる可能性もあります。

「酒類・飲料」が半数以上

帝国データバンクによりますと、5月に値上げを予定する食品は、417品目です。大型のペットボトル飲料など「酒類・飲料」が253品目と半数以上を占めています。

また、猛暑などでオリーブが不作だった影響を受け、オリーブオイル製品は大幅に値上がりします。2800品目が値上がりした4月に比べると、値上げする品目は大幅に減ったものの、1ドル=150円台の円安が長期化すれば、秋以降、値上げラッシュになる可能性があるということです。

消費者は「きつい」

「ひとり暮らしなので値上げはきつい」

「スーパーで普段通り買い物をしても、2000円くらい高い気がする」

電気・ガスも値上がり

また、光熱費も値上がりします。九州電力の5月請求分の電気料金は520円上がって6676円に。

これは再生可能エネルギーの普及のための費用として電気料金に上乗せされる「再エネ賦課金」が引き上げられたためです。

また、西部ガスも液化天然ガスの価格の上昇を受けて、ガス料金を35円上げて、6437円にします。

賃上げ追いつかず

相次ぐ値上げに見合う賃上げは実現しているのでしょうか。

連合が発表した2024年春闘の集計結果によりますと、今年度、賃上げを実施もしくはこれからする企業は77%でした。

一方、賃上げ率5%の目標を達成できたのは67・7%で、全体の3社に2社は届かなかったということです。

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