ちょっとした不注意が危険招く 大規模林野火災や死亡事例受け7年ぶり山火事警戒宣言 岩手

岩手県内で林野火災により死亡する事例や大規模な山火事が発生していることを受け、自治体や林業団体などで構成する組織が「山火事警戒宣言」を出して、注意を呼びかけています。期間は4月26日から5月31日までです。

県森林整備課によりますと、県内では4月25日までに速報値で16件の林野火災が発生していて、このうち13日に滝沢市、15日に花巻市でそれぞれ1人が死亡しています。さらに20日には宮古市刈屋で焼失面積180ヘクタールの大規模な山火事が起きました。
このため県や県内の市町村、林業関係団体、林野庁の出先機関などで構成する県山火事防止対策推進協議会は、今後も空気が乾燥するなど山火事発生の危険な時期が続くと見込まれるとして、警戒宣言を出しました。
山火事の多くがちょっとした火の取り扱いの不注意から起きているとして「強風時や乾燥時には火入れ、野焼きなど火の使用」と「たばこの投げ捨て」を絶対行わないよう県民に呼びかけています。
県内で山火事警戒宣言が出されたのは、2017年5月に釜石市で発生した山火事(焼失面積413ヘクタール)以来7年ぶりで、今回が4回目です。

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