新潟ー仙台間を約50分で結ぶトキエア ビジネス・観光で利用期待 今後の課題は【新潟】

トキエア ビジネス・観光で利用期待

地域航空会社トキエアが、2つ目の路線となる新潟~仙台線が26日に就航しました。仙台との空路は26年ぶりの復活で、わずか45分ほどで結びます。ビジネス客を中心に利用への期待が高まっていますが、現地を取材すると課題も見えてきました。

■トキエア 長谷川政樹社長
「45分、ひょっとしたらシートベルトサインが消えない時間帯ぐらい、それぐらい短時間で皆様を仙台にお運びすることができる。」

トキエアの新潟ー仙台線は、週5日・1日2往復の運航で仙台との間を40~50分で結びます。

■奈良瀬哲也記者
「今、仙台空港に到着しました。ほぼ定刻通りに到着です。」

仙台空港の昨年度の旅客数は約355万人。新潟線の就航で、国内線は9路線目になりました。

空港には鉄道が乗り入れていて、空港ターミナルから駅舎は歩道橋でつながり、改札までは約3分。仙台市の中心部にあるJR仙台駅まで20分前後で到着可能です。
108万人が暮らす東北地方最大の都市・仙台市は、伊達政宗像で有名な仙台城跡など観光名所も目白押し!国土交通省の調査によるとこれまで、新潟と宮城との間は高速バスや新幹線を使って、年間約4万8千人が行き来をしていました。
トキエアの就航で、観光客やビジネスマンなど交流人口の増加に期待が高まっています。

■宮城県副知事
「これまで鉄路で3時間かかっていたものが、50分に短縮されるということで特にビジネス面もそうですし、観光面でも非常に大きな効果が期待されていると思う。末永く県としても就航頂けるように県としても頑張りたい。」

新潟ー仙台間の料金や時間を他の交通手段で比較をしてみると、高速バスは約4時間で3900円~5500円。新幹線は大宮で乗り換えて約3時間で2万円程度です。これに対して、トキエアの仙台線は約50分で9000円~19500円です。時間が短縮できることで、日帰りも可能になりました。

一方で課題となるのが、仙台でのトキエアの知名度です。

■仙台市民
「向こう(新潟に)行く機会があれば使ってみたい。」
「(Q.新潟と仙台線結ばれたのはご存知だった?)知らなかった。」
「飛行機乗っていくなら遠いところに行きたいというのがある。」

平均7割の年間搭乗率を目指すトキエア。初便の搭乗率は8割を超えましたが、今後も安定的に利用してもらうことが路線維持に不可欠です。

■トキエア 長谷川政樹社長
「飛行機の便利さを皆様に感じとってもらって、どんどんこの路線を太く利用してもらうためにも皆様からご利用頂きたい。」

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