不振が続くサッカーJ2ザスパ群馬がサポーター向けにチーム状況を説明する「サポーターカンファレンス」が30日、群馬県前橋市内で開かれた。赤堀洋社長は「スタートダッシュに失敗したのは事実。最下位という現状を極めて深刻に受け止めている。ふがいない結果で、本当に申し訳ない」と謝罪した。27日のホーム戦(長崎戦)の後、自身がサポーターに無言で試合会場を立ち去ったことについても「ご迷惑をおかけした」とわびた。
話し合いにはサポーター160人が出席。ザスパ側は赤堀社長と松本大樹強化本部長が出席した。カンファレンスの様子はザスパの公式ユーチューブでライブ配信され、一時は2000人以上が視聴した。
話し合いはおよそ2時間続き、 質問は戦術論や経営、観客増のアイデア、社長の姿勢など多岐にわたった。前橋市のサポーターの男性(49)は「試合でわくわくする感じがない。職場でチケットを配ろうとしても、昨年と違い、もらう人が少ない」と赤堀社長に直接不満をぶつけた。別のサポーターが「フロントにはもっと危機感を持ってほしい」と訴えると、大きな拍手が起こった。
終了後、中之条町から来た男性サポーター(71)は「社長の説明を聞いて、ある程度納得した。今年のザスパは腰が引けている感じがする。もっと自信を持ってプレーして」と注文した。
別の男性サポーターは「話し合いの場を持てたのは良かった。サポーターとフロントがいがみ合うのではなく、雰囲気の良いスタジアムにしていくべきだ」と話していた。
今季のザスパは12試合を終え、1勝3分け8敗でリーグ最下位の20位と低迷している。
ここから先、サポーターカンファレンスの様子を写真でお伝えします。