彼女に「婚約指輪はティファニーがいい」と言われています。100万円近くするのに「周りのみんな買ってる」らしいのですが、本当ですか? やはり「ダイヤ」は必須でしょうか…?

そもそも婚約指輪って必要?

普段から結婚を意識して、様々なブランドの婚約指輪をチェックしている人もいるでしょう。しかし「婚約指輪はそもそも必要なのか?」という疑問がでてくるかもしれません。

結婚指輪と婚約指輪の違いは、役割や金額だけではなく、見た目にもあります。結婚指輪は「夫婦ペアでつけることが多いシンプルな指輪」であるのに対し、婚約指輪は「一粒ダイヤがついているような華やかな指輪」であることが多いです。

株式会社Colorsが運営する『ANCIE WEDDING アンシェウェディング』が2020年に調査した「結婚指輪の購入者アンケート」によると、婚約指輪を購入した夫婦は全体の53.8%です。約半数の夫婦は婚約指輪を購入していないことが分かりました。

つまり彼女のいう「周りのみんな」とは、全体の約半数の夫婦を指していることになります(アンシェウェディング 結婚準備ガイド調べ)。

図表1

アンシェウェディング 入籍済の女性258名【婚約指輪】の実態調査

婚約指輪を購入していない夫婦の理由としては、「新生活に必要な資金に充てたい」「新婚旅行の資金にプラスしたい」「今後のために貯金しておきたい」といった資金面の理由や、「普段からつけるものではないし、必要ない」「結婚指輪があれば十分」などが考えられます。

婚約指輪の相場は?

続いて、婚約指輪の相場金額ですが、ボリュームゾーンは「20~30万円未満」で19.4%です。10万~50万円が全体の半数以上を占めており、50万円以上は9%となります。

図表2

アンシェウェディング 入籍済の女性258名【婚約指輪】の実態調査

彼女から要求されている「ティファニーの100万円の婚約指輪」は相場よりかなり高額であることが分かります。また、プラスしてお互いの結婚指輪も購入する場合、追加の費用が必要です。

もし同じようにティファニーで結婚指輪を揃える場合、最低でも1人あたり15万円以上かかることが予想されるため、総額で130万円(婚約指輪100万円+結婚指輪15万円×2本)程度の予算が必要となるでしょう。

ティファニーの婚約指輪だから高いのか?

ちなみに、ティファニーだからといってすべての製品が高いわけではありません。世界5大ジュエラーと呼ばれるティファニーであっても、20万円台から婚約指輪は売られています。

ただ、ダイヤの大きさが大きいものや、ハートシェイプのように特徴あるデザインのものは高額になる傾向があります。高額になると100万円どころか200万、300万円を超える指輪もあります。

予算的に100万円の婚約指輪が厳しいのであれば、リーズナブルな他のデザインの指輪も一緒に見に行ってみるとよいでしょう。

婚約指輪にルールはなし。2人が納得いくまで話し合いましょう

「100万円の婚約指輪」は確かに相場より少し高いかもしれません。しかし、相場より高いからと頭ごなしに否定するのではなく、彼女が以前からずっとほしいと憧れていた気持ちや、その指輪が良いと思った理由などはしっかりと聞きましょう。

それでも費用的に購入が難しい場合は、他のラインの指輪を見に行くなど折衷案も必要です。実際にお店に行き、試着してみたら「思ったよりも似合わない」など、印象が変わることも多いものです。

プロポーズは仮の指輪で行い、購入の際はお互いが納得して気持ちよく婚約指輪を贈れるよう、話し合って決めるようにしましょう。

出典

株式会社Colors 入籍済の女性258名【婚約指輪】の実態調査
Tiffany & Co. 婚約指輪

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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