能登半島地震で被災の展示物 学芸員らレスキュー 岐阜県飛騨市

壊れた縄文土器を修復する女性=25日午後、飛騨市宮川町、飛驒みやがわ考古民俗館 

  能登半島地震で展示物の一部が破損するなどの被害を受けた飛騨市の博物館で、県内の学芸員らによる壊れた展示物のレスキュー事業が行われました。

  飛騨市宮川町の飛驒みやがわ考古民俗館は県最北端の博物館で、豪雪地帯の生活民具や、縄文時代の土器や石棒など、出土品を数多く展示しています。

  能登半島地震で飛騨市では、一部の地域で震度5弱を観測しました。

  この揺れで、縄文土器10点と民具2点が倒れ破損したことから、県博物館協会と飛騨市の学芸員ら計17人が救済に訪れました。

  学芸員らは、展示場所の清掃や展示物を釣り糸、釘などで固定する防災対策のほか、壊れた縄文土器などを慎重に修復しました。

※飛騨市教育委員会事務局 三好清超文化係長
  「岐阜県内の博物館の学芸員らが集まってくださっているこの現状、助けてくださって感謝しかない」

© 株式会社岐阜放送