「えげつない!」千賀滉大の投球に驚嘆の声も漏れた! ダグアウトの雰囲気を変えたIL入り後初の実戦練習に米注目

シーズン開幕前のキャンプ中に右肩の張りを訴え調整を続けているニューヨーク・メッツの千賀滉大が4月29日、負傷者リスト(IL)入りとなって以降、初めて実戦練習での投球を行なった。

この日本人右腕のライブBPの様子は、メジャー公式サイト『MLB.com』でもレポートしている。その中では、本拠地シティ・フィールドのダグアウトが「いつもと異なる雰囲気だった」などと振り返っており、千賀のピッチングを多くの人々と共に、カルロス・メンドーサ監督も見守っていたことなども綴られている。
同メディアは、「センガはこのためだけにブルックリンから連れてこられたマイナーリーガーたちに21球を投げた」と練習の状況を説明。さらに、「全球種を投げ、90マイル台半ばの速球を投じたセンガを前に、観ていた中の一人は『えげつない!』と言った」と投球時の群衆の反応を再現している。

また、60日間のIL入りとなっている千賀の復帰予定が5月27日以降であるとして、「あと2回、3日間の休養を挟んで打者を相手に投げ、そこから順調にいけば、5月11日頃からマイナーリーグでのピッチングを開始する」と今後の予定にも言及。さらに、「この右腕は、マイナーでの登板のたびに少なくとも5日間の休養を取ることになるので、5月27日までに復帰できるかどうかは、そこでの登板回数次第だ」と見通している。

同記事ではまた、「月曜日、球団関係者はセンガが再び実戦の雰囲気の中でプレーしているのを見ることができたと喜んでいた」として、その中での指揮官の様子も振り返り、「センガのBPセッションのウォーミングアップを見るためにブルペンに足を運んだメンドーサは、感心していた」と記している。

その上で、メンドーサ監督が「今日はかなり鋭く見えた」などと満足そうに語った言葉や、千賀本人も「すべてがしっかりしていると感じています。今のところリハビリの日々はとてもうまくいっていると思う」と手応えを語ったことなども紹介。

加えて、「メッツはセンガがマウンドに戻る準備ができたら、肩の問題が二度と再発しないことを目的に、意図的に調整をゆっくりと進めてきた。診断を受けてから丸一か月間、ボールを投げることがなかった」とここまでの経緯も説明している。

開幕前での故障というアクシデントに見舞われた、千賀のメジャー2年目。それでも、万全の状態で公式戦のマウンドに立つべく、順調に前へと進んでいることは確かなようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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