「川勝知事の方針で議論してきた場」静岡県のリニア専門部会大井川流域の島田市長が「一度解散・廃止すべき」と語る

リニア中央新幹線の工事による生態系への影響などを議論する静岡県の専門部会について、島田市の染谷市長が「一度解散・廃止すべき」と語りました。

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<JR東海 丹羽俊介社長>
「ボーリング調査を5月中に再開したいと考えている。早期に県境を越えて静岡県内のボーリング調査も実施したいと考えている」

機械のメンテナンスを理由に、2023年10月から中断している山梨県内でのボーリング調査について、JR東海の丹羽社長は4月30日の会見で「5月に再開したい」と語りました。このリニアをめぐっては、静岡県知事選挙でも大きな争点となっています。

静岡県島田市の染谷市長は4月30日の定例会見で新しい知事に「リニア問題の仕切り直し」を求めました。

<島田市染谷絹代市長>
「私個人の提案として聞いていただきたいが、いまある専門部会は一度解散・廃止していかないと。(県が懸念する)47項目を引きずったままでは、仕切り直しもできやしない」

染谷市長は、静岡工区の工事に伴う生態系への影響などを議論する静岡県の専門部会について「川勝知事のもとで知事の方針に沿って議論をしてきた場」とした上で、一度、解散すべきとの認識を示しました。

また、静岡工区がいつ着工ができるかが今後の焦点としたうえで「真っ向勝負でJR東海・県・国と向き合っていきたい」と話しました。

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