あく抜きいらず、やわらか食感…種子島の初夏の味、ニガダケ収穫が本格化

収穫したニガダケの皮を丁寧に剥ぐ住民=30日、西之表市古田

 鹿児島県の種子島で特産のタケノコ「ニガダケ」が収穫期を迎えている。西之表市古田では地域住民でつくる生産組合のメンバーが30日、作業の安全を願う入山式を開き、収穫を本格化させた。

 あく抜きが不要で柔らかな食感が特徴。天ぷらや酢の物、汁物と幅広い食べ方ができ、初夏の味覚として親しまれている。窪田良二組合長(57)は「しっかり採らなければ翌年にいいニガダケが育たない。山を守る意味もあり、細く長く続けていければ」と話した。

 古田地区では例年500キロほど収穫し、島外にも出荷している。1キロ1600円(送料別)。浜島商店=0997(23)8912。ニガダケは市のふるさと納税の返礼品にもなっている。

種子島で収穫期を迎えたニガダケをアップで見る
収穫したニガダケの皮を丁寧に〓ぐ住民=30日、西之表市古田

© 株式会社南日本新聞社