18歳でレアル・マドリード加入、アルダ・ギュレルの決意「トルコの若い選手がビッグクラブで…」

レアル・マドリードに所属しているトルコ代表FWアルダ・ギュレルが、トルコメディア『Sportskafa』のインタビューにて、レアル・マドリード移籍を決めた背景やビッグクラブでの日々について語った。

2005年2月25日生まれで現在19歳のA・ギュレルは、母国の名門フェネルバフチェのアカデミーで育ち、2021-22シーズンに16歳でトップチームデビューを飾る。背番号「10」を託され臨んだ昨シーズンは、公式戦35試合出場6ゴール7アシストをマークし、チームのカップ戦優勝にも貢献していた。フェネルバフチェのトップチームでは2シーズン通算で公式戦通算51試合出場9ゴール12アシストを記録。昨年夏、レアル・マドリードへ完全移籍で加わった。

だが、スペインでは加入直後にケガに泣かされたこともあり、満足のいくスタートを切ることはできなかった。プレシーズンのアメリカツアーで右ひざ内側半月板を損傷し、手術に踏み切ると、復帰直後に左太ももの筋肉系トラブルに見舞われ、シーズン前半戦を欠場。負傷から戻ってきてからもなかなか出場時間が伸びなかったが、3月11日に行われたラ・リーガ第28節セルタ戦(○4-0)で加入後初ゴールを記録。4月27日に行われた第33節レアル・ソシエダ戦では、ラ・リーガで初のスタメンに名を連ねると、29分にスペイン代表DFダニエル・カルバハルからの折り返しをダイレクトで押し込み、チームを勝利へ導く決勝弾を挙げていた。間違いなくスタートは出遅れたシーズンだったが、終盤戦に来てコンディションを上げてきている。

そんなギュレルが、母国の取材を受け、レアル・マドリードで過ごす日々を赤裸々に告白。クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ドイツ代表MFトニ・クロースという2名の“レジェンド”については「彼らを名前で呼ぶことなんてできないよ」と明かし、その理由を「リスペクトが欠けているように感じてしまうんだ」と説明した。名前で呼ぶことはできないため、「彼らのことは“エルマノ”(※スペイン語で兄弟)と呼んでいる」らしいが、この影響からチームメイトからの呼称が定まったようだ。

「だから彼らも僕のことを兄弟と呼ぶようになった。もちろん“エルマノ”と呼ばれることもあるんだけど、今はチームのみんなが“アビ”と呼んでくれる。ルカが僕のことをアビと呼ぶと、ちょっとびっくりするね。彼らは“アビ”の意味(※トルコ語で兄弟)をよくわかっていないから、余計に面白いんだ」

また、18歳にしてレアル・マドリードへの加入を決断した理由についても言及。「もう1年フェネルバフチェにいても良かったし、そのような決断もできた」と前置きしつつも、「でも、トルコの若い選手がヨーロッパのビッグクラブで何ができるのか、世界に示したかった。僕は今後もそれを示すためにプレーを続ける」と強い決意を口にした。

【ハイライト動画】アルダ・ギュレル、ラ・リーガ初先発のソシエダ戦で今季2点目

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