全駅でICカード 城端線・氷見線 来年度に導入

新高岡駅に設置されているICカード対応改札機(富山県提供)

 JR城端線・氷見線再構築検討会は30日、富山県庁で第6回会合を開き、来年度に両線の全駅で交通系ICカードに対応した改札機を整備することを了承した。2月に国の認定を受けた実施計画に基づく事業の第1弾で、既設の高岡、新高岡両駅を除く19駅で計22機を導入し、利便性を向上させる。

 ICカード対応の改札機は原則各駅に1機ずつ置く。周辺に高校が点在する越中中川駅、となみチューリップフェアの開催時に混雑する砺波駅、改札口が2カ所ある福光駅はそれぞれ2機を設置する。全国交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」などに対応する予定。主要駅にはチャージ機も置く。整備費4億6千万円は国の社会資本整備総合交付金を活用する。

  ●来春のチューリップフェアに間に合わず

 JR西日本の漆原健常務理事金沢支社長は、改札機の導入時期について、システム変更に関する調整などに時間がかかると見通した。一部の駅で先行導入することも難しく、来春のチューリップフェアには間に合わない見込みとなっている。

 実施計画の認定に伴い、会合の名称を「城端線・氷見線再構築会議」に変更した。7~8月に予定する次回会合では新型鉄道車両の選定について協議する。

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