中道あんさん流 50代から見直したい、お金との向き合い方とは?「なんとなく」を手放すススメ

人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしているみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっていることは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! トップブロガー中道あんさんのおすすめは、「なんとなく」を手放すことです。

★4つのお金の使い方とは?★

アラフィフ世代の女性に「生き方」「稼ぎ方」の相談をしていると「あんさんは50歳でブログを始められて人生が変わったのですよね。本当に、普通の人だったんですか?」「50歳の今から何をすればいいのですか?」「私も、変われるでしょうか?」というような問いを投げかけられます。

私の50歳のときは、コネなし、人脈なし、資格なし。多くの家庭は夫の労働で家庭を支えていますが、私には夫もなし。代わりに介護の必要な親あり。という状況でした。客観的にみたら、「慎ましやかな」な経済状況ですが、自分的には地に足がついた状態で、それなりに人生を楽しんでいました。

とはいえ、50歳で始めたブログが自分にはとっても良かったんです。それまで、なんとなく流されるように生きてきたのに、毎日主体的に「やること」ができた。

なんでもそうですが、「なんとなく」やっていることは「なんとなく」の結果しかもたらしてはくれません。50歳の私は「なんとなく」な自分にいい加減イヤになっていたのです。それが良かったのかもしれません。

ブログを書くということは

ブログを書くためには
① テーマを選ぶ
② 書くために行動する
③ 行動した内容から伝えたいことを決める
④ 文章を書く
⑤ 結果を振り返る
というステップがあります。

これらは、自分で選んで→決めて→行動して→結果を受け入れ→改善するを繰り返していくことになります。続けていくうちに、自分のものごとを見る目や感覚にも敏感になってきます。

これは「なんとなく」やるようなことでは得られないものです。

つまり「変わりたい」と思うのなら、ものごとに対して意識的な取り組みは必須です。はじめは、小さな発信ですが、目の前にいる人を喜ばせるにはどうしたらいいんだろうと考えていくと、徐々に徐々に、その世界で影響力の輪が広がっていきます。それが、「お金」に困らない、「創造性」「人脈」「仕事」をもたらしてくれました。

はじめは小さくていいのです。「小さな種」をどんどん「大きく育てていく」。ブログに限らず、何か新しいことを始めていきましょう。それがビジネスの種になるかもしれません。

なんとなくでお金を使わない

何かの雑誌で読んだアンケート結果。「家族と死別し、自分ひとり世帯になったときの遺族年金額を把握していますか?」(回答者平均年齢62.2歳)という質問に対して、なんと69%の人が「把握していない」と答えています。これには驚いて、日本の平均寿命は延びているとはいえ、あまりにも呑気すぎないでしょうか。

父親は口ぐせで「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」と言っていましたが、コロナショックを経験した50代には切実な格言だと思います。そのおかげもあって、50歳の時には将来の「お金」についても考えていました。

自分は年金がいくら貰えて、いくら生活費が必要なのか。老後のお金を推定でも把握するのは大事です。そして、今の生活も楽しみながら、いくら老後準備貯金できるのだろうか?と考える。

私の場合は10年間で1000万円を貯蓄するのを目標にしていました。よく、生活費が残ったら貯金する。と考える人がいますが、「お金」がある状態で使わないようにするには、「使わない」という意志の力が強くなければできません。だれでも簡単に貯められる方法は「先取り貯金」です。そして、残ったお金で生活する。あとは、ボーナスをできるだけ貯金する。

とはいえ、現実にはなかなか難しい。つい、「なんとなく」お金を使ってしまう。
その消費の罠とは
・アウトレットモールに行ってせっかくだから買う
・スーパーで半額シールをとりあえず買う
・100円ショップであれば便利とついで買いする
・1足350円だけど3足なら1000円の靴下を余分に買う
・送料無料に魅かれて余計なものを買い足す

これらは、「損したくない」「得したい」という気持が強く、「どうしても欲しい」というより「なんとなく」買ってしまうものです。

×アウトレットモールは遊びに行く、バーゲンセールには行かない。
×スーパーの半額シールは食べたいものに限定。
×100円ショップには行かない、良いもの探しをしない。
×まとめ買いの罠にはまらない。
×「タダより高いものはない」と思え
という感じで、お金に対するMyルールを決めるの大事です。

お金の器を大きくする

度量の広さを器に例えて「器の大きい人」と表現したりしますが、「お金」にも器があると思います。

宝くじで1等を当てて、「大金持ちになりたい」という願望を誰しも一度は抱いたことはあるのではないでしょうか。でも実際に1等当選をしても「お金の使い方」を誤って不幸に陥る人もいるそうです。それは、自分のお金の器以上のものを持ったがために持て余した結果だと思います。

私も、起業準備中には「お金」の器を広げるために、ちょっと無理して大きな買い物をしたり、ホテルのラウンジでコーヒーを飲んだりして、普段にはないドキドキするような、「お金」の使い方をしました。それは、「お金」とは、その人の「お金の器」にあった分だけしか入ってこないと感じたからです。

「お金」とは循環です。きちんと扱える金額と相応に入ってくるものだと思っています。支払うときに、ちょっとドキドキする金額を払っていくうち、ドキドキがなくなり普通になっていく。出て行くお金も増えますが、入ってくるお金も増えるという。ちょっとスピリチュアル的な考え方ですが、「お金」の当たり前をアップデートすると入ってくるお金の大きさも変わってきます。

これは、無駄使いをするという意味ではありません。自分が使えるお金を増やすために度量を上げるという意味です。

50代には「なんとなく」を手放して「意識的に」活動する。「お金」と向き合うだけでも、自分のお金の使いどころやクセなども分かってきます。50代からの一日一日を大切にして、自分の成長に意識的に時間を使っていきましょう。


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