衆院補選で落選した乙武洋匡氏の再出馬は? カギを握る〝カラフルだるま〟の存在

須藤元気氏㊧と健闘を称え合った乙武洋匡氏

衆院東京15区補選に無所属で出馬し、落選した作家・乙武洋匡氏(48)の再出馬はあるのか。

乙武氏は30日、東京メトロ東西線東陽町駅前で街頭活動を行った。この日はマイクなどを使用せず、行き交う区民に対して「選挙期間中、大変お騒がせしました。ありがとうございました」と深々と頭を下げた。途中、同補選で落選した須藤元気氏(46)が各陣営のあいさつ回りのため偶然通りがかり、お互いの健闘を称え合う場面もあった。この日は1時間かけて活動。ファーストの会の関係者は「こうした活動が次につながる。次がどの選挙かは分かりませんが」と話した。

乙武氏は「(投開票日の翌日は)ひたすらお世話になった皆さんにお礼の電話とメッセージを送って1日が終わりました」と話した。今回、支援した小池百合子東京都知事とのやり取りについて「『少しは眠れるようにはなりましたか』『お体は回復されましたか』というお気遣いの電話を連日いただいております」と明かした。

気になるのは今後の去就だ。須藤氏は「終わった次の日から僕はもうつじ立ちを始めているので勝負します」と次期衆院選への立候補を明言。一方の乙武氏は「しっかり時間をかけて考えていきたいと思います。現時点ではご容赦ください」と述べた。

そんな乙武氏の今後を占う上でキーになるのが〝カラフルだるま〟の存在だ。2年前の参院選で参加型アートイベントを行い、支援者が色とりどりの和紙を貼り付けて完成。落選後はスタッフが保管し同補選で再登場した。乙武氏も「目を入れられたらなと思います」と意気込みを語っていた。

乙武氏にカラフルだるまの処遇について問うと「2年前と同じようにスタッフが保管してくれていると思います(笑い)」と回答。3度目のカラフルだるま登場は近いかもしれない。

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