全建/次期会長に今井雅則氏内定、6月4日正式決定

全国建設業協会(全建)の次期会長に戸田建設の今井雅則代表取締役会長が内定した。6月4日に東京都内で開かれる総会、理事会で正式決定する。今井氏は建設業労働災害防止協会(建災防)会長を兼務する。任期満了に伴う役員改選では奥村太加典会長らが退任する。
4月26日に会見した奥村会長は、任期中に注力した取り組みとして建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入促進を挙げ「(地域ぐるみ推進プロジェクトに)現時点で全建傘下の42協会が参加しており、残すところあと5協会だ」と述べた。次期会長に持ち越す課題としては「各地で地震風水害が頻発化、激甚化し、地方建設業の存在感や重要性が高まっている。会員企業が各地方で経営できないと、その地域の施工体制が取れない。処遇改善などを通じて、地域を守る業界づくりに注力してほしい」と語った。
奥村会長は2020年6月に就任した。建設技能者の賃金アップといった処遇改善や「目指せ週休2日+360時間(ツープラスサンロクマル)運動」の展開、CCUSの普及促進など、業界の魅力向上に尽力してきた。
今井 雅則氏(いまい・まさのり)1978年大阪大学大学院工学研究科修了、戸田建設入社。2007年大阪支店副店長(建築担当)、08年執行役員、09年常務執行役員大阪支店長、13年社長、21年代表取締役会長。全建では20年6月から副会長を、東京建設業協会では20年5月から会長を務める。大阪府出身、71歳。

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