「やっぱり来たなって感じ」開幕1カ月で首位奪取の阪神、復活のカギは大山の四球にあり⁈

◆ 「去年もそうだったんですけど……」

阪神は30日、敵地での広島戦に7-1で快勝。雨天中止を挟み3連勝を飾ったほか、2位・巨人とのゲーム差を「2.5」に広げた。

この日の相手先発は試合前の段階でセ・リーグトップの防御率を誇る床田寛樹。リーグ屈指の好投手を相手に打線は2回、二死二塁から坂本誠志郎が同点適時打を放つと、4回無死満塁からまたも坂本が併殺打を放つ間に1点を勝ち越す。

さらに6回にも一死一・三塁からみたび坂本が今度は犠飛を放つと、床田降板後の7回以降にも適時打などで合計4点を奪取。投げては先発の村上頌樹が2回以降は二塁を踏ませない快投で今季初完投を飾り、2勝目(1敗)を手にした。

投打で盤石の試合運びを見せた阪神について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた高木豊氏は「やっぱり来たなって感じ」とコメント。

開幕直後こそやや出遅れたものの、4月中に首位に返り咲く貫録を見せつけた昨季王者の戦いぶりにニヤリとすると、続けてチームをけん引する打線の中でも「強さが戻ってきた証拠に、大山のフォアボール」と4番の活躍に着目した。

この日は無安打ながら3つの四球を選ぶと、いずれも後続が繋いで本塁に生還する渋い活躍ぶりに高木氏も熱視線を送ったが、これには同じく出演した坂口智隆氏も「去年もそうだったんですけど、起点になる事が多くて。やっぱりその後ろの選手が繋いでいた」と大山の出塁が攻撃の重要なキーになっていると分析。

この日は5番に座ったシェルドン・ノイジーが猛打賞を放ち、さらに7番でスタメンマスクを被った坂本が3打点を記録したが、坂口氏は続けて「三振と内野フライがダメな場面でも、ゲッツーで1点を取るとか。気づかない間に点差が広がっているというのが強いタイガースの戦い方」と語り、多彩な攻撃パターンと確実な加点をポイントに挙げて“準備完了”に太鼓判を押した。

一時は下位に沈んでいたものの、4月中に貯金を6つ獲得するなど気づけば“定位置”に返り咲いていた王者・阪神。投打で盤石の陣容を誇るが、戦いのカギを握るのはやはり主砲の存在にある。球団初の2連覇へ向け、今後も大山のバットに注目していきたい。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

【動画】村上完投&7得点で広島に完勝!/4月29日:広島‐阪神戦試合ハイライト

© 株式会社シーソーゲーム