社会人バスケ・鷹巣クラブ、ミニバスチーム「U12」設立 子どもたちにプレー環境を

鷹巣クラブU12の練習で指導する大野さん(右)=鷹巣体育館

 秋田県北秋田市の社会人バスケットボールクラブチーム・鷹巣クラブが、元プロ選手らが指導するミニバスチーム「鷹巣クラブU12」を設立した。少子化で地区ごとのチーム編成が厳しさを増す中、バスケに取り組む環境を確保する目的。元プロ選手の大野恭介さん(34)は「大会での勝利よりも、バスケを通じて成長することを楽しみ、協調性や社会性を学んでほしい」と話している。

 クラブは昨年から、小学生対象のクリニックを定期的に開催。その際、参加児童の保護者から「6年生が卒業後にチーム人数が激減する」「新入団が少なく、活動の見通しが立たない」「指導者が高齢化し引退を考えている」「バスケを続ける場所がほしい」など、厳しい現状を訴える声が上がったという。これに応えようと地元協会の協力を得て、住んでいる地域にかかわらず参加できるチームとしてU12を立ち上げた。

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