熊本市中央区の監物台樹木園が、3年ぶりに一般公開を再開した。敷地内にある国重要文化財「監物櫓[やぐら]」が熊本地震で被災。復旧工事のため2021年6月から休園していた。
同園は1952年に林野庁が開設。約2・6ヘクタールの敷地内には、九州・沖縄に生息する樹木を中心に草花なども植えられており、豊かな緑を楽しめる。
再開を機に入園を無料化。運営する九州森林管理局技術普及課の池水寛治課長(54)は「都会のオアシスとして散歩がてらに気軽に来たり、森林環境教育に活用したりしていただきたい」と話している。
再開初日の4月25日は220人が来園。熊本市中央区から訪れた女性(90)は「何十年も前から来ている大好きな場所。開園を待ち焦がれていたのでうれしい」と話した。
5月7日まで1日を除き連日開園。5月末までは日、火、木、土曜日に開園する。以降は毎月第2、4週の土日と、第1、3水曜日に公開する。(諌山美羽)