新茶初市1キロ8万8888円 四日市で三重茶農協

【農協職員と価格交渉をする茶商ら=四日市市水沢町の三重茶農協斡旋場で】

 【四日市】四日市市水沢町の三重茶農業協同組合(豊田栄之代表理事)は30日、同所斡旋場で新茶初市を開いた。最高値1キロ8万8888円(昨年同値)、平均値5300円(同5691円)で、7団体と13農家が出品した78点779キロ(同1705.3キロ)の一番茶を取引した。

 森智広市長が「積極的にかぶせ茶のPRに努め、茶業界発展のための取り組みをしていきたい」とあいさつした。

 県、四日市・鈴鹿・亀山市などの関係団体、茶商など40社100人余が参加。三本締めで競りが始まり、茶商らは新茶を口に含み、色や香り、手触りなどを確かめながら、昔ながらの五つ玉そろばんをはじく農協職員らと価格交渉し、あちこちで威勢のいい取引成立の手打ちが響いた。

 豊田代表理事(62)は「3月に寒の戻りがあったが、遅霜もなく順調に生育し例年通りの収穫時期を迎えた。多くの参加で、活気ある取引ができた」と語った。

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