マコモ大きく育って 津の美杉小児童ら田植え 三重

【会員(左)の指導でマコモを植える児童=津市美杉町上太郎生で】

 【津】三重県津市美杉町の市立美杉小(脇谷明美校長)の3、4年生児童13人が30日、同町上太郎生の水田でマコモの植え付けをした。栽培者で作る「八十六石まこもの集い」(横川惣吾代表、会員13人)の手ほどきで600平方メートルに苗約300株を植えた。

 マコモはイネ科の多年草で根元のマコモタケが食用になる。同地区では地域農業の活性化を目的に同団体が栽培に取り組んでいる。同小は地域の特産物を学ぶ総合学習で13年前から同団体の協力を得て植え付け、観察、収穫を体験している。

 児童は横川代表(70)から「ゆっくり丁寧に、まっすぐ植えて」と教わった後水田に入った。泥に足を取られそうになりながら竹の棒で1メートルの間隔を測り、高さ30―50センチの株を次々に植えた。

 4年の瀧本莉音さん(9つ)は「泥の中は冷たかった。1メートルを測りながら植えるのが難しかった。大きく育ってほしい」と感想を話した。

 収穫は10月上旬で炊き込みご飯やきんぴらなどの給食メニューになり、横川代表らを招いた収穫祭もあるという。横川代表は「長く続けて太郎生のマコモを知らん子はおらん。私らも元気づけられる」と話した。

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