イオンモール鈴鹿で暑さしのいで 市が熱中症避難施設に3カ所指定 三重

【協定書に署名する末松市長と兼松ゼネラルマネージャー(右)=鈴鹿市役所で】

 【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は30日、国の熱中症特別警戒情報発表時に暑さをしのぐための施設として、市役所と市保健センター、同市庄野羽山4丁目のイオンモール鈴鹿(兼松晃ゼネラルマネージャー)の3カ所を暑熱避難施設に指定。同日、同市役所でイオンモール鈴鹿と協定を締結した。市内の民間施設では初めて。

 熱中症特別警戒情報は、4月の気候変動適応法改正に伴い運用が始まった。気温や湿度、輻射熱から算出する暑さ指数に基づき発表される。

 暑熱避難施設は同情報発表時に、熱中症による健康被害を防止するために避難する施設で、自宅にエアコンがない家庭や外出時の緊急避難場所として活用する。

 イオンモールはクールシェアの取り組みの一環として、全国的に指定登録を進めている。

 協定締結により、イオンモール鈴鹿では、定休日を除く月―日曜午前10時―午後9時まで施設を開放し、避難者はフードコートや共用部のソファなどでくつろぐことができる。受け入れ可能人数は2500人を見込む。

 協定締結式では末松則子市長は「市として対策を進めていかなくてはならない中、指定に協力いただけることは、非常にありがたく大変心強い」、兼松ゼネラルマネージャーは「地域みなさまの安全や健康を守るために協力していく」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。

 市は今後、指定施設を増やしていく方針で、市公式ホームページに公表して周知を図る。

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