植えっぱなしOK＆掘り上げ必要＜タイプ別に紹介＞

チューリップをはじめ、春の球根植物がそろそろ終わる時期。これからは夏に咲く球根植物で、庭をトロピカルな雰囲気に演出してみませんか。

夏に咲く球根植物は原色のカラフルな色合いが多く、花も大きめなので庭の主役にピッタリ。今回は夏咲き球根植物の育て方を解説します。

記事後半には今が植えどきの「おすすめ球根植物」を、参考価格とともに紹介しますので参考にしてくださいね。

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この記事で紹介する「夏咲き球根植物」にまつわるあれこれ

夏咲き球根植物の育て方

植え付け

夏咲き球根植物は気温が20度以上になる頃が植え付けの適期。梅雨に入ると球根が傷むので5月中には完了しましょう。

日当たりのよい場所を選び、球根の高さ3倍ほどの深さに穴を掘って植え付けます。

水やり

鉢植えは土がよく乾いたらタップリと。地植えは雨水に任せて大丈夫です。土がいつもジメジメと湿っていると、球根が腐ってしまうこともあるので気をつけましょう。

肥料

植え付けるときに腐葉土や堆肥を入れておけば、とくに追肥がなくても育ちます。花数を多くしたり大きな花を咲かせたりするときは、薄めの液体肥料を月に2～3回程度与えるとよいでしょう。

花ガラ摘み

花が大きいと咲き終わって枯れた花がより目立ってしまいます。そのまま放置しておくと病気が発生しやすいので、こまめに取り除いておきましょう。

葉は光合成のため必要なので、黄色く変色して倒れるまでそのまま残します。

球根の掘り上げ

耐暑性とともに耐寒性もある品種は、咲き終わったあともそのままほったらかしで大丈夫。寒さに弱い品種は葉が黄色くなって枯れてきたら、球根を掘り上げて霜が当たらない場所で保管しましょう。

球根植物の植え方・育て方をつかんだところで、おすすめの夏咲き球根植物を「秋に彫り上げが必要なタイプ」と「植えっぱなしOK」のタイプに分けてご紹介します。 植え付け適期は5月。お気に入りを見つけたら、ゴールデンウィークのお庭にぜひお迎えしてみてくださいね。

【植え付けは5月中に】秋に掘り上げが必要な球根植物4選

ダリア

優美な花が魅力的で夏花壇の主役にピッタリなダリア。真夏は開花を休止しながら、初夏から秋まで長い期間咲き続けます。品種によって花色や咲き方がさまざまです。

※参考価格：300～500円前後（1球）

グラジオラス

夏の花壇で昔から親しまれているグラジオラス。色鮮やかな大きな花が下から上へと咲き上がる姿が華やかです。乾燥に強いので水やりの手間もかかりません。※参考価格：200～400円前後（1球）

クルクマ

クルクマはハスに似た独特の花姿がエキゾチックな印象。気温が高くなるほど大きく生育し、花色も鮮やかです。日なたのほか半日陰でも育てられます。

※参考価格：200～300円前後（1球）

グロリオサ

赤と黄色のコントラストが華やかなグロリオサ。ウェーブがかかった花弁は上へ反り返り、奇抜な姿がひときわ目立ちます。フラワーアレンジメントでも人気の花です。

※参考価格：300円～500円前後（1球）

次では秋の堀り上げが不要の「植えっぱなしOK」が嬉しい夏咲き球根植物を紹介します！

【植え付けは5月中に】植えっぱなしOKの球根植物4選

カンナ

大きな長い葉から茎を伸ばし、カラフルな原色の花を咲かせるカンナ。葉色のカラーバリエーションも豊富で、南国風の花が夏の庭をエキゾチックに彩ります。

※参考価格：300円～500円前後（1球）

カラー

カラーはフラワーアレンジメントやブーケによく使われるなじみ深い花。園芸用として庭植えで美しい花を楽しむこともできます。多湿を好むのでこまめに水を与えましょう。

※参考価格：500～700円前後（1球）

ゼフィランサス

白やピンクの花が清々しい印象のゼフィランサス。植えっぱなしでもたくましく冬越しして、地中で分球しながら株を増やします。花壇の縁取りとして群植するのがおすすめです。

※参考価格：100円前後（1球）

ユーコミス

ユーコミスはパイナップルに似た穂花がユニーク。背丈は1メートル近くまで伸び、突き出るようにして咲く花が存在感バツグンです。切り花としても楽しめます。

※参考価格：700～900円前後（1球）

色鮮やかな夏咲き球根で庭を南国風に

個性的な花姿とはっきりした花色で、夏らしさを感じさせる夏咲き球根植物。暑さで花が少なくなる夏の庭を、南国ムードで盛り上げてくれます。

今から球根を植え付けて、カラフルな花で夏の庭を華やかに彩ってみましょう。