「SK-II」を使ったら肌に異常、養豚場で作られた偽物だった!―中国

中国・浙江省温州市で日本の化粧品ブランド「SK-II」などの偽物を製造・販売したグループが摘発された。

中国・浙江省温州市で日本の化粧品ブランド「SK-II」などの偽物を製造・販売したグループが摘発された。中国メディアの澎湃新聞が報じた。

報道によると、昨年1月、被害者の劉(リウ)さんはライブコマースを通じて低価格で「SK-II」のクリームを購入したが、使用したところ皮膚に異常を感じた。現地の公安局と市場監督管理局が調査した結果、同グループが偽の商品をライブコマースで堂々と販売していたことが発覚した。

戴(ダイ)被告は2022年3月以降、自身が経営する会社の業績が悪化したことから、ライブコマースで模造品を販売することを計画。配信で商品をPRするキャスターやライブコマースの運営を行う社員らを雇い入れ、SK-IIのほか、ランコム(LANCOME)、シャネル(CHANEL)などのブランドの偽商品を製造、販売したという。

偽の商品は外観や質感、においなどが本物と非常に似ており、一般の消費者が真偽を見極めるのは難しかったとのこと。戴被告らは1年間にライブ配信上の6店舗を展開し、2万9000点余り、およそ76万元(約1650万円)を不正に売り上げた。製造拠点は複数あり、そのうちの一つは広西チワン族自治区桂林市の辺鄙な山中にある養豚場だったという。

このほど行われた裁判で、戴被告らグループの15人に対してそれぞれ1~3年の懲役が言い渡され、計70万元(約1500万円)の罰金も科された。(翻訳・編集/北田)

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