大金をつぎ込むとの発言は“初心者のミス”だったとペイトリオッツHCメイヨ

ニューイングランド・ペイトリオッツのジェロッド・メイヨ【NFL】

2024年のオフシーズンの特徴は、誇張された、話題性のある発言が目立っていることだろう。

特に注目されたのは、ダラス・カウボーイズのオーナーのジェリー・ジョーンズがシニアボウルの場で発した“オールイン”というコメントだ。それに加えて、ニューイングランド・ペイトリオッツの新しいヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨも、1月にフリーエージェント(FA)市場で“大金をつぎ込む準備はできている”と述べ、さらなる注目を集めた。

数カ月後、メイヨHCはペイトリオッツの実際の計画とはかけ離れた大げさな発言だったと釈明している。

『Boston Globe(ボストン・グローブ)』によると、メイヨHCは現地4月29日(月)、『WEEI』に出演した際に次のように述べたという。

「あれは初心者のミスだった。自分の初歩的なミスだ。記者会見の壇上から下りた途端、(ペイトリオッツのコミュニケーション担当副社長であるステイシー・ジェームズに)頭を叩かれて、“何をしているんだ?”って言われたんだ」

「私が何を言いたかったのか、理解していただけると思う。本当に伝えたかったのは、もちろん、資金を賢く使い、選手獲得も賢く行うということだ。私はとても興奮していたんだ。同時に、われわれが望む方法でチームを構築できていると感じている」

実際には“大金をつぎ込む”ということはなかった。ペイトリオッツはオフシーズンの大半を、ガード(G)マイケル・オンウェヌ、セーフティ(S)カイル・ダガー、ラインバッカー(LB)ジョシュ・ウチェ、タイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーといった重要な選手の残留に注力して過ごしている。クオーターバック(QB)ジャコビー・ブリセット、ランニングバック(RB)アントニオ・ギブソン、ワイドレシーバー(WR)K.J.オズボーンのような中堅どころの獲得は、チームの底上げにはつながっているものの、巨額の資金を投じるには至らなかった。

ペイトリオッツのオフシーズンで最も注目を集めた動きは、WRカルビン・リドリーをフォックスボロに引き抜こうとした試みが失敗に終わったことだろう。また、ディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・バーモアとの最近の契約延長は、このオフシーズンでペイトリオッツが行った最大の投資となっている。

最も重要な補強は先週のドラフトで行われており、ペイトリオッツは全体3位でQBドレイク・メイを指名したほか、2巡目でトップターゲットになり得るWRジャリン・ポークを獲得。

メイヨHCはこうつけ加えた。

「われわれは賢く資金を使わなければならない。再度言うが、大金をつぎ込むという発言は間違いだった。とはいえ、われわれには資金があり、チームを改善できると考える選手にはそれを投資するつもりだ」

【KO】

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