墨の美 表現豊かに 長崎県書道展が開幕

墨の濃淡や線の美しさを楽しむ来場者=県美術館

 長崎県内最大の書道公募展「長崎新聞創刊135周年記念 第49回県書道展」(長崎新聞社主催)は30日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕した。漢字、かな、近代詩文、少字数、篆刻(てんこく)、前衛の6部門があり、最高賞の長崎新聞社大賞受賞作をはじめ、個性豊かな作品が並ぶ。
 名誉会員から一般公募まで800点の応募があり、長崎展前期(5月5日まで)では276点を展示。関係者や書道愛好家らが訪れ、作品に近づいたり離れたりしながら鑑賞し、墨の濃淡や線の太細、余白とのバランスなど、墨の美の表現を楽しんだ。
 開場式では来賓らのテープカット後、同展の梅本耿石副会長が大賞受賞者6人と対話しながら作品を解説。受賞者は「繊細さと大胆な部分のバランスに気を付けた」「文字と文字の間隔に注意した」などと制作過程を振り返った。
 長崎展の中期は5月7~12日、後期は同14~19日に県美術館で、佐世保展は同30日~6月2日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開く。いずれも入場無料。表彰式は5月19日、長崎市茂里町のベネックス長崎ブリックホールで開く。

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