巨人・丸佳浩は「クビ」と「2000安打」どっちが先?35歳で今季年俸ガタ減り、契約は来季まで

丸佳浩(C)日刊ゲンダイ

「2000安打達成も徐々に見えてきました。ただ、果たして巨人で達成できるのかどうか……」

球団OBがこう言うのは丸佳浩(35)のことだ。

30日のヤクルト戦は、3試合連続で1番としてスタメン出場し、今季1号を含む2安打1打点と気を吐いた。開幕から主に中軸を担ってきたが、19日の広島戦から7試合連続無安打と極度の不振に陥った。28日のDeNA戦に1番起用されると、3安打3打点。ここにきて復調気配を見せている。

そんな丸は昨季終了時点で通算1696安打。名球会入りまで残り304安打に迫っている。35歳という年齢を考えても、達成の余地はあるだろうが、問題は巨人との契約年数だ。

5年契約が満了した昨オフ、新たに年俸変動制の2年契約を結んだ。今季年俸は4億5000万円から大幅ダウンし、1億7000万円減の2億8000万円に。今後の成績次第で年俸は下がる一方だろうし、場合によっては契約が満了する来年限りで戦力外、ともなりかねない。

「開幕から不振に陥ったのは、キャンプ終盤に右脇腹の張りで離脱し、初実戦が3月にズレ込んだ影響もあったでしょう。しかし、すでにレギュラー扱いでなくなっていることも確か。若手のホープで、二軍でくすぶっている秋広が順調に成長していれば、丸の出場機会は減っていたでしょう」(放送関係者)

丸が2000安打達成と契約延長を勝ち取るためには、この2年間の成績が重要になる。

「来季の大台達成は決して不可能な数字ではないですけど、近年は22年143安打、昨季94安打の計237安打。現実問題として厳しいでしょう。丸の打撃技術と実力さえあれば、3年、4年と時間をかければ2000安打に到達するでしょうが、問題は巨人との契約が来年までしかないこと。契約延長を勝ち取るしかないのです。仮に来季までに230安打を積み重ねると、計1926本で残り74本。残り100安打を切っていれば、1~2年もやれば到達できるでしょう。いくら外様選手の扱いが厳しいと言われる巨人でも、アッサリと首に鈴をつけることはないはずですが……」(同)

まずは中軸にカムバックし、レギュラーの地位を固めたいところだ。

© 株式会社日刊現代