『太宗 イ・バンウォン』のチュ・サンウク!以前も王位を強奪する野心的な男を演じた?

テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』は、チュ・サンウクが朝鮮王朝の初代王・李成桂(イ・ソンゲ)の五男である李芳遠(イ・バンウォン)の生涯を描いた時代劇だ。

李芳遠は、朝鮮王朝第3代王・太宗(テジョン)として即位した人物として知られているが、王になるために非常に強い野心を見せている。

史実では、自らが王になるために李成桂の参謀だった鄭道伝(チョン・ドジョン)と、世子である李成桂の八男である異母弟の李芳碩(イ・バンソク)を殺害している。その様子はドラマの中でもしっかり描かれていた。

このように『太宗 イ・バンウォン』で王位を強奪する人物を演じたチュ・サンウクだが、本作の前にも同じような役を演じている。その時代劇が『不滅の恋人』である。

『不滅の恋人』は、15世紀の朝鮮王朝に実在した大君(テグン)の兄弟対立をモチーフに、1人の女性をめぐるラブストーリーを軸にした新たな物語をドラマチックに描いた時代劇だ。

チュ・サンウク(写真提供=OSEN)

強い野心を秘めた2人の人物

その2人の大君とは、ユン・シユンが演じたイ・フィのモデルとなった安平(アンピョン)大君と、チュ・サンウクが演じたイ・ガンのモデルとなった首陽(スヤン)大君である。

朝鮮王朝第4代王・世宗(セジョン)の二男である首陽(スヤン)大君は、朝鮮王朝第7代王・世祖(セジョ)となった人物として知られている。

史実での首陽大君は、世宗の長男の朝鮮王朝第5代王・文宗(ムンジョン)が即位してからわずか2年で亡くなると野心をあらわにし、甥である朝鮮王朝6代王・端宗(タンジョン)を王座を強奪している。その首陽大君をモデルにしたイ・ガン役をチュ・サンウクはドラマでしっかりと演じていた。

『不滅の恋人』で首陽大君として王座を奪う役を経験しているだけに、『太宗 イ・バンウォン』での演技は非常に迫力がある。ドラマの中でチョ・スンチャン扮する四男の李芳幹(バンガン)と対立する李芳遠をチュ・サンウクがどんな演じるのかにぜひ注目したい。

文=大地 康

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