きれいな虹が架かりますように…中学生の平和への願い込めた「折り鶴アート」 2年連続で上尾の書店に展示

完成した折り鶴アートを展示した上尾中の生徒たち=イオンモール上尾1階未来屋書店

 埼玉県上尾市立上尾中学校(増田司校長)の3年生12人が25日、イオンモール上尾1階の未来屋書店を訪れ、平和を祈って作製した「折り鶴アート」を同店内に展示した。

 「折り鶴アート」は、昨年から引き続いて現3年生の有志約50人が活動しているプロジェクト「救え!~平和を創る大作戦~」の一環。

 ウクライナの戦争避難民や能登半島の地震被災者の救援活動として、生徒たちが自ら考え、企画した。アートは折り鶴約400羽を使い、虹とハートを描いた。折り鶴班のリーダー田中瑞起さん(14)は「現地にきれいな虹が架かり、幸せな気持ちになってもらえるようカラフルな色を使いました。ハートは私たちの思いです」と同店の竹井吉將店長に趣旨を説明した。

 プロジェクトでは、キーホルダーやミサンガ、キャンディーレイなどの手作り品や地域連携による「十万石まんじゅう はにわさぶれ」のチャリティー販売などを授業参観で行い、売り上げの3万3445円をユニセフに寄付した。

 プロジェクト代表の花沢崇宏さん(14)は「自分たちで考えて、自分たちの力でやり遂げたので達成感がある。これで少しでもウクライナ避難民や地震の被災者を救えたらうれしい」と笑顔で話した。

 昨年、今年と2年続いて展示スペースを提供した竹井店長は「説明を聞いて泣きそうになった。生徒さんの思いをいろいろな人たちに見てもらえればと思う。上尾中とは開店当初からいろいろコラボをしているので、今後もできる限り発表の場をつくっていってあげたい」と生徒たちを歓迎していた。

 折り鶴アートは約1カ月間、同店に飾られる予定。

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