''深谷ダービー"に万感の思い 正智深谷・小島時和監督「”北部も頑張ろうぜ”という想いで20年間くらいやってきた」

正智深谷イレブン

 4月29日、令和6年関東高校サッカー大会埼玉予選の決勝が浦和駒場スタジアムで行われ、東京成徳大深谷と対戦した正智深谷がPK戦の末に激闘を制し2年ぶり8回目の優勝を果たした。正智深谷は5月25日から千葉県内で開催される本大会に埼玉県第1代表として出場する。

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 小島進深谷市長も観戦に訪れた公式戦では初となる決勝での''深谷ダービー"を制した正智深谷の小島時和監督は試合後に開口一番「4月に還暦を迎えて、なんか優勝するんじゃないかなと思っていました(笑)」とおどけてみせ、「もっと安定した試合運びができれば、もっと楽にできるんだけど。でも、良くやってくれたかな」と安堵の表情を浮かべた。

 「埼玉県北部のチームみんなと団結して負けないようにしようとか、北部のために県大会でシードを取って来ようとか、南部や西部が強いって言われているなかで”北部も頑張ろうぜ”という想いで20年間くらいやってきた。うちが最初に勝てるようになり、それから成徳深谷さんや本庄第一さんが続いてきてくれた。そういう意味でも北部の活性化ができてきているし、今は差がなくなってきていると思います」(小島監督)と感慨深げに話した。続けて「今回こうやって深谷の2校が決勝まで勝ち上がって、本当に嬉しかった。試合も良い試合だったと思います」と胸を張った。

 来年度のプリンスリーグ関東参入を狙う正智深谷にとって、第1代表として出場する関東大会本戦は参入戦に勝ち上がってくる可能性が高い相手との良い腕試しの機会と指揮官は捉えているようで「相手が上なのか、どうなのかを確かめる上で良かったと思う。頑張ります」と抱負を述べた。

(文・写真=古部亮)

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