ダカールラリーのスター ジェーン=ダニエルズがエンデューロGPへの想いを発表

MOTORISTS合同会社は、新たなチャレンジのためレーストラックを離れることになったジェーン=ダニエルズによるインサイダーとしてのエンデューロGPへの想いと、第一戦・ポルトガルGPへの感想を発表した。

ジェーン=ダニエルズは、ウィメンズ・エンデューロ世界チャンピオンに4度も輝き、またファンティックのブランドアンバサダーでもある。今回ジェーンは妊娠というニュースを世界に向けて発信し、同時に17年過ごしてきたエンデューロGPの経験を伝えていき新しい視点でオフロードレースの世界に携わっていく予定だ。

ジェーン=ダニエルズ、情熱は変わらず、新しい視点で

ウィメンズ・エンデューロ世界チャンピオンに 4 度も輝いており、またファンティックのブランドアンバサダーでもあるジェーン=ダニエルズ。新たなチャレンジのためレーストラックを離れることになったジェーンによるインサイダーとしてのエンデューロ GP への想いと、第一戦・ポルトガル GP への感想を聞かせてもらった。

『ダカールから戻ってからもなかなか疲れが取れなかったんだけど、妊娠がわかって、ああ、それが理由の一つだったんだ、って気づいたら安心したわ。今、安定期に入って、とても調子がいいの!去年の今頃、トレーニングに励み、シーズン始まりに備えて身体を鍛え上げていたころとは全く違う状況になったけど、気分的には本当にリラックスできているし、外に出るよりはリモートワークにもっぱら時間を費やすようにしているの。でももちろん、トレーニングは続けているわ。ただ、これまでとは厳しさも異なるし、体調とよく相談しながら、そして私たちの第一子の成長に必要な休みをたっぷりと取りながらだけどね。』

彼女のファンティック・レーシングのチームメイトたちがエンデューロ GP の最初の 2 戦が開催されるポルトガルで準備を進めているころ、ジェーンは妊娠という素晴らしいニュースを世界に向けて発信したのだった。

『誰もが私たちの妊娠報告を聞いてポジティブにとらえてくれたおかげで、本当に心が安らぐことができたわ。そして、本当に私たちは素晴らしい家族、友達やスポンサー、ファンに支えられているんだ、って思いを強くすることができたの。本当に、みんなからのメッセージで溺れそうになって、これがほかの女性アスリートたちへの応援になることを願っている。彼女たちすべての想い、戦いながらもいつかは自分自身の家族との時間を始めることへの応援になれば、ってね。』

ジェーンは続ける。『ウィメンズ GP で 11 シーズンを過ごしてきた今、ポルトガルの初戦に出ないでいるなんてなんだか奇妙な気分だわ。自宅でネットにつないで最初のスーパーテストを見ていると、ちょっと寂しさを感じたことは隠せないの。でも今始まったばかりの私たちの新しい旅、初めて自らが親となっていくということに対しては、まったくネガティブな気分はないのよ。むしろ今は、すべてのクラスをオンラインで観戦しながら、楽しませてもらっているという感じかな。去年までは自分のクラスにばかり集中していたのだけど』

『もちろん、ファンティック・レーシングのチームメイトたちがこの 2 週間、2 つのポルトガル GP で著しい進歩を見せるのを眺めているのは本当に素晴らしいことだった。ジェド=エッチェルズとアルビン=ノブリンはメイン・クラスにステップアップしてともに表彰台をかけた戦いに挑めるだけのスピードを備えていることを見せつけてくれたわ。ジェドは E2 で 4 位に、アルビンは E3 で 3 位に入ったんだもの!アレックス=セムはジュニアクラスをほとんど完全に圧倒したの、、、レース後のペナルティで価値を奪われてしまったけど、J2 もジュニア総合でも圧倒的なパフォーマンスだったわ。ケビン=クリスティーノはユースからジュニアに昇格して、いきなりそのスピードを発揮、初年度にしていきなり J1 のリーダーに駆け上り、ジュニア総合でも上場の成績を出して見せた。ピエトロ=スカルディーナもユース 125 でスピードを見せて、3 位に入賞することができた!ヴァレンティーノ=コルシは残念なことにトレーニング中のアクシデントで第 2 戦には出られなかったけど』

『でもなによりもすごかったのは、どのクラスも本当にわずかなタイム差で上位を競う激戦だったということかな。レースにおっては 1 位から 5 位までのタイム差がわずか 1 秒以下ってこともあったくらいだから。こうやって自宅でオンラインで観戦するのは、全体も見られるしタイムもわかるから最高の気分なの。ウィメンズクラスも激戦で、メンズのトップクラスと同様、わずかなタイム差が常に上位陣をかき回す感じ。こうした熱いレースが、ファンティックが私をサポートしてきてくれたみたいに、他のメーカーがここで戦う女性たちをサポートして、より新たなステージに向けて成長できるようになればと心から願っている』

『そう、私はまだこのオフロードレースの世界にどっぷりとつかっているし、それを喜びと感じている。私は今年のイギリス国内レースに多く参加するの。メカニックとして、あるいはメンターとして、私のパートナーであるアルバートとともにね。彼は今年はファンティック XE300 で出走するのよ。もうこれまでにもスプロケットやサスペンションのセッティングに多くの時間を費やしてテストを重ねてきているの。彼や私の父がこれまで長く私を支えてきてくれたのと同じように、私が彼をサポートするのは本当に楽しいことだわ。私自身が走るわけではなくても、このスポーツにこうして関与し続けることは本当に素敵なことだし、私が過去 17 年も過ごしてきたエンデューロ GP の経験を伝えて行くことができるのもありがたいこと。そればかりか、新しい仕事も始めることができそう。発表するまでにはまだちょっと時間が必要だけど、楽しみにしていてね』

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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