クロース&ヴィニシウス、互いに絶賛で“相思相愛”。古巣バイエルン相手に躍動の34歳は去就にも言及…マドリーに残る?

バイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリー入りして丸10年。トニ・クロースがかつての本拠地でセンセーショナルなパフォーマンスを見せた。

現地時間4月30日に開催されたチャンピオンズリーグ準決勝の第1レグで、マドリーはバイエルンと敵地で対戦し、2-2で引き分けた。クロースはこのビッグマッチで、ジュード・ベリンガムと共にベンチに下がった75分までプレー。24分には絶妙なスルーパスで、ヴィニシウス・ジュニオールの先制点を華麗にアシストした。

クラブ公式サイトによれば、試合後のインタビューで「両チームにとって妥当な結果だと思う。僕らにとっては十分だ。良い場面も劣勢な場面もあった」と冷静に分析。また、ヴィニシウスは「クロースがくれたパスは、なんという贈り物だったのだろう。彼とは本能的に理解し合える」と絶賛していたなか、自らは頼れる後輩について、こう語った。

「ヴィニは称賛に値する。良くやってくれた。僕はプレーを理解しているから、彼がスペースに行くと知っている。あのスペースはヴィニによって開かれたもので、重要なランだった。彼は常にパスを出す可能性を与えてくれる。速いだけでなく、クレバーで、いつどう動くべきかを知っているんだ。スペースに入るのが彼のクオリティだ。そこで止めるのは難しい」

【動画】クロースの圧巻アシストからヴィニシウスが先制弾!
そのうえで、「ヴィニシウスは世界一か?」と問われた際には、次のように答えた。

「分からない。難しいよ。毎週、あるいは2週間ごとに変わったりもするからね。素晴らしい選手はたくさんいるし、彼もその1人だ。1週間前は誰もがベリンガムだと言っていたし、今日はヴィニだ。でもそれは、僕らにはすごく良い選手がたくさんいるということなんだ」

マドリーと契約は今季まで。残留を求める声で溢れるなか、「できるだけ勝ちたい。将来については考えていない」と口にした34歳は、ホームでの第2レグでも下部組織から在籍した古巣に恐怖を与え、敗退に追い込めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社