青森市の青森港に30日、クルーズ船「ロイヤル・プリンセス」が初入港した。同船は、今年同港に入るクルーズ船の中で最大の大きさ(全長330メートル、総トン数14万2714トン、乗客定員3560人)。乗船客が次々と沖館埠頭(ふとう)に降り立ち、青森市の中心街や弘前城、八甲田など県内各地の観光地を楽しんだ。
妻と2人で乗船したエリック・アンダーソンさん(60)=米国ロサンゼルス=は「小雨が降る青森は横浜に比べて寒い。弘前城の桜が楽しみだ」と話した。トム・ツェーさん(70)=米国テキサス州=は「青森ではラーメンや新鮮な海鮮を食べたい」と笑顔で語った。
同船は4月27日に横浜港を出港。岩手県の宮古を経由し、30日午前7時過ぎに青森港に接岸した。北海道の函館、室蘭、釧路を経由し、5月11日に米国アラスカ州ウェッティアで航海を終える予定。同船は30日夜に出港した。
県港湾空港課によると、今年青森港には3月下旬から10月中旬にかけて計38隻のクルーズ船が寄港する予定。