Blackmagic Design導入事例:羊文学のMV「GO!!!」の場合

Blackmagic Designによると、人気ロックバンドである羊文学の「GO!!!」のミュージックビデオの撮影にBlackmagic Cinema Camera 6Kが使用されたという。同作の監督、撮影、編集は、ドローイングアンドマニュアル株式会社(以下:DRAWING AND MANUAL)の林響太朗氏が務めた。

「more than words」などの数々のヒットソングを送り出している女性三人組のオルタナティブ・ロックバンド、羊文学。彼女たちの最新曲「GO!!!」のミュージックビデオの監督を務めたのがクリエイティブカンパニー、DRAWING AND MANUALの林響太朗氏だ。

本作では撮影と編集も林氏が手がけている。林氏は映像作家として、数多くのグローバルブランドの広告やミュージックビデオのほか、インスタレーションやプロジェクションマッピングなどの制作も手がける。自身が監督する作品を自ら撮影することも多く、URSA Mini Pro 12KやURSA Mini Pro 4.6K、Blackmagic Pocket Cinema CameraといったBlackmagic Designのカメラで撮影した作品も多くある。

林氏は「GO!!!」のミュージックビデオについて、次のようにコメントしている。

林氏:この曲はポップな印象が強いんですが、歌詞は普遍的で大事なことを言っているなと感じました。グラフィカルな感じにしたくて、シールっぽいものがコラージュになってくるくる回ってたらかわいいかなと思ったんです。

また楽曲がちょっとオールドスタイルな感じもあったので、昔のカルチャーを感じさせるiPodを画面に出したりしました。あと「一緒にGO」っていう歌詞があるので、たくさんの人たちを集めて複製してパースとかも気にせずに白い背景に対して配置していくとかわいい映像になりそうと考えながら作っていきました。

自分がBlackmagic Designのカメラを使う時は、グレーディングを速くしたいときなんです。今回はそれほど凝ったグレーディングはしていないのですが、色の濃い「こってり」したトーンにしたかったんです。Blackmagicのカメラは色が濃くすっと出るので今回使いました。

素材は最後のシーンを除き、すべてグリーンバックで撮影された。Blackmagic Cinema Camera 6KをEFマウントに変換してContax Zeissレンズを装着し、6Kフルセンサーで林氏自らが撮影した。

林氏:このレンズにしたのもオールドっぽいけれど、パキッと撮れるレンズという理由で選びましたね。フルサイズのボケ味の活かすようなことは今回あまりやってなくて。どちらかというとシール的にしたかったので被写界深度を深めにしてパキッと撮ったんですが、解像度の良さっていうのは、そこで現れているのかなって思います。グレインを載せても本当にいい馴染み具合になるので、デジタルノイズっぽくならないっていうのがすごく良かったなと思いました。

最後に林氏はBlackmagic Designのカメラについてこう語った。

林氏:Blackmagic Designのカメラは、いいところにすぐに手に届くという印象がありますね。色の良さだったり、今回使ったBlackmagic Cinema Camera 6Kはフルセンサーに対応しているところも良かったし。そのスペックのバランスで考えると価格が安いところもすごくいいですね。

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