ブラジル中銀総裁、金利の到達点示唆せず 市場は10%超の予想も

[サンパウロ 30日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は30日、CNNブラジルのインタビューでターミナルレート(金利の最終到達点)の見通しを示すことを控えた。

政策金利が10%を下回らないとの市場の見方について「市場は現在ターミナルレートがもう少し高いとみているが、今後数週間、数カ月の間に何が起こるか確認する必要がある」と語った。予測の「強力な」要素は海外に起因していると指摘した。

ブラジル中銀は昨年8月に金融緩和サイクルを開始して以来、政策金利を合計300ベーシスポイント(bp)引き下げ、10.75%とした。

前回3月の政策決定会合では、5月に50bpの利下げを行う可能性を示唆した。しかしブラジルの財政見通しの悪化と、米金利が長期間高水準にとどまるとの見方から、市場の予想が変化している。

カンポス・ネト氏は経済成長率が2%前後から3%前後に加速すれば財政の状況は変わるだろうと語った。

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