“パリ世代エース”鈴木唯人の争奪戦勃発? リヴァプール専門メディアは「エンドウに頼み込んで…」

ブレンビーに所属する日本代表MF鈴木唯人に対する欧州強豪クラブの関心が高まっている。

現在22歳の鈴木は、市立船橋高校卒業後の2020年に清水エスパルスへと加入すると、2023年1月にはリーグ・アンのストラスブールに買取オプション付きで期限付き移籍。同年7月には清水に復帰したものの、8月には海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためにチームを離脱し、同月中にデンマーク・スーペルリーガ(デンマーク1部)のブレンビーに4年契約で加入した。

鈴木はブレンビーで中心選手として活躍しており、直近6試合で6ゴール4アシストと“大爆発”。4月28日に行われたプレーオフ・グループA第5節ノアシェラン戦(△ 1-1)では先制ゴールをマークし、今季8ゴール目を記録した(公式戦では27試合出場10ゴール8アシスト)。必然的に、鈴木は欧州強豪クラブから関心を寄せられる存在に。デンマークメディア『Bold.dk』によると、鈴木を視察するためにマンチェスター・シティ、リヴァプール、トッテナム、レアル・ソシエダ、シュトゥットガルト、ウニオン・ベルリン、ヴォルフスブルク、ホッフェンハイム、アヤックス、ナント、パルマ、ヘンクの12クラブがスカウトを派遣していたという。

この事実に反応したのがリヴァプールの地元メディア『Liverpool.com』。同メディアは4月30日、「リヴァプールのスカウト活動が明るみになり、スポーツダイレクター(SD)が移籍の可能性を認める」と見出しを打って報道した。実際に、ブレンビーのSDは鈴木の残留を望みつつも、移籍の可能性を否定していない。

『Liverpool.com』は「現時点で、スズキはリヴァプールでプレーする準備が整っていないかもしれないが、それでも期待が持てる選手」と報道。「もし彼の獲得をめぐる争いが起きるなら、リヴァプールはワタル・エンドウに頼み込んでU-23日本代表選手と連絡を取り、ほかのチームではなく『アンフィールド』に来るよう説得を試みるべき」と、パリオリンピック世代の“エース”獲得の有用性を力説した。

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