UKハウスの気鋭“サルート”、新アルバムよりリナ・サワヤマとのコラボ・シングルを発表

今年の〈Rainbow Disco Club〉に出演し、Red Bullステージのトリを飾ったハウス界の気鋭、サルート(salute)が、7月12日(金)に「ニンジャ・チューン」から最新アルバム『TRUE MAGIC』をリリースすることが発表されています。あわせて、リナ・サワヤマとのコラボ・シングル「saving flowers」が公開されました。

本アルバムには、ディスクロージャー、Empress Of、Karma Kid、Sam Gellaitry、piri、Lea Sen、LEILAH、そしてなかむらみなみといった豪華ゲストが参加。今年2月に公開された「system」に続くリナ・サワヤマとの「saving flowers」は、アルバムを象徴するトラックであり、リスナーに永遠に続く夏の夜を約束するかのような完璧なサウンドトラックとなっています。

オーストリア・ウィーンで生まれ育ち、現在はマンチェスターを拠点に活動するサルートが、UKクラブ・シーンに足を踏み入れたのは、生まれ育ったウィーンからブライトン、そしてマンチェスターに移り住んだ18歳のとき。クラブ・カルチャーに本格的に触れ、グライム、ガラージ、ダブステップといったジャンルと出会い、その特徴的なサウンドを洗練させていきました。昨年リリースされたEP『Shield』は、フォー・テットやDJセインフェルド、フローティング・ポインツ、ダフニ、スクリレックスらからも支持を受け、MOBO Awardsにて[Best Electronic/Dance]にノミネート。さらに〈コーチェラ〉や〈グラストンベリー〉出演をはじめ、ディスクロージャー、MALL GRAB、ハドソン・モホークと共演し、ジャングルのUSツアーもサポートするなど躍進を続けています。

本作『TRUE MAGIC』で、サルートはよりコラボレーティヴなアプローチを採用し、田舎に家を借りて仲間たちとアルバム制作に取り組みました。サルートは「このアルバムではポップなアプローチをとってみたんだ。ソングライティングとコラボレーションにより重点を置いている。ダンス・ミュージックでは、すべて自分でやることに焦点が当てられがちだけど、自分のアイデアを発展させるために、周りのチームを巻き込みたかったんだ。本当に誇りに思っていることのひとつは、コラボレーターたちとの仕事がいかに有機的であるかということ。このアルバムには素晴らしい人たちが参加してくれているんだ」とコメントしています。

また、ヴィジュアルからサウンドまで、JDMカルチャーや古い日本の車の広告からインスピレーションを受けたサルートは、何時間もかけてYouTubeを検索し、“TRUE MAGIC”という架空のレースで日本の旧車を走らせるというアルバムのコンセプトを作り上げました。サルートは「両親がVHSで録画した古いテレビの映像を見ているうちに、Youtubeで古い広告を見る楽しみを覚えたんだ。そこから古い車の広告を見るようになり、どこかの時点で日本車の広告に行き当たった」と背景を明かしています。このヴィジュアル・コンセプトは、サウンド面も前進させ、疾走感あふれるアルバムに仕上げています。

本アルバムは、CD、LP、デジタル / ストリーミング配信でリリース。国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、解説書と歌詞対訳が封入されます。また、カセットテープも超限定数が発売されるとのこと。

© 株式会社シーディージャーナル