マカオ、2024年4月のカジノ売上は約3634億円…前年同月から26%増、コロナ前2019年同月の78%まで回復

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。

 今年4月のカジノ売上は前年同月から26.0%増の185.45億パタカ(日本円換算:約3634億円)で、対前月では4.9%減。コロナ前の2019年同月から回復率は78.6%。

 4月の営業日は30日で、前月と比較して1日少ない。4月の1営業日あたりの平均売上は前月を0.11億パタカ(約2.2億円)下回る6.18億パタカ(約121.1億円)だった。

 今年1〜4月累計のカジノ売上は前年同時期から53.7%増の758.72億パタカ(約1兆4867億円)。変動率は前月時点から11.8ポイント縮小。2019年同時期からの回復率は76.1%。

マカオは昨年1月初頭にウィズコロナへ転換。アフターコロナ初年となった昨年のカジノ売上は3月から本格的な回復が進み、夏場以降に加速、年末まで勢いを維持し、昨年通期のカジノ売上は前年から333.8%増、2019年の62.6%に相当する1830.59億パタカ(約3兆5870億円)に。政府は市場の回復が進む状況を受け、2024年の財政予算でカジノ売上目標を前年の1300億パタカ(約2兆5473億円)から2160億パタカ(約4兆2325億円)、月額にして180億パタカ(約3527億円)へ引き上げ、財政収支の均衡を実現するとしており、今年ここまで4ヶ月は目標を上回るペースで進捗している。

【資料1】2024年マカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:193.37億パタカ=約3789億円(67.0%減)
・2月:184.86億パタカ=約3622億円(79.1%増)
・3月:195.03億パタカ=約3822億円(53.1%増)
・4月:185.45億パタカ=約3634億円(26.0%増)
>1〜4月累計:758.72億パタカ=約1兆4867億円(53.7%増)

【資料2】2013年〜2023年マカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約7兆0688億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約6兆8879億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約4兆5232億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約4兆3737億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約5兆2072億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約5兆9342億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約5兆7306億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆1843億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆7021億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約8269億円(51.4%減)
・2023年:1830.59億パタカ=約3兆5870億円(333.8%増)

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