「化けもの」いよいよ 鶴岡・天神祭に向け編み笠600枚日干し

鶴岡天神祭に向けて行われた編み笠の日干し作業=鶴岡市役所

 編み笠姿の「化けもの」が市街を歩く鶴岡市の鶴岡天神祭のパレード(5月25日)に向け、貸し出し用の編み笠の日干し作業が30日、市役所屋上で行われた。色とりどりの飾りひもが付いた編み笠約600枚を天日にさらし、祭りの準備を進めた。

 い草で編まれた大中小の笠を職員が丁寧に並べた。市観光物産課の担当者は「今年はパレードで酒の振る舞いが再開する。多くの人に『化けもの』になってもらい、祭りを楽しんでほしい」と話した。天神祭は学問の神様・菅原道真を祭る鶴岡天満宮の例祭で、編み笠や手拭いで顔を隠した「化けもの」が無言で酒を振る舞い、練り歩く。今年は5年ぶりに酒やジュースの振る舞いを再開し、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行も予定している。

 同祭実行委員会は衣装を5月13日から無料で貸し出し、同10日まで申し込みを受け付ける。問い合わせは実行委事務局0235(35)1301。

© 株式会社山形新聞社