東急・松竹・NHKら5社、映像編集の総合スタジオを設立「制作効率の低さや人材育成の課題」打開の一手に

東急株式会社・株式会社東急レクリエーションが運営する複合ビル「東急歌舞伎町タワー」

松竹、東急、NEP(NHKエンタープライズ)ら5社は4月26日、日本のコンテンツ産業の発展寄与を目指す共同事業体「クリエイティブコンプレックス」を同15日に設立したことを発表。事業体の活動拠点として、新たにスタジオ「DOTS&LINE STUDIO」を開所している。

【画像】新設スタジオの内装(全3枚)

この度設立された新スタジオでは、一般的に複数のスタジオを利用して行われる映像編集作業の一連の流れをワンストップでカバーする設備を有するほか、AIを活用した自動生成などの独自開発機能を持つとしており、映像制作ワークフローの効率化と省人化を目指す。

使用用途としては主に映像編集としつつも、スタジオとしての機能にとどまらない多彩な利活用も念頭に置き、「セミナー開催」「コンテスト開催」といった育成への応用も見込んでいる。なお、同スタジオは複数のフェーズを組んでおり、初期段階の「Phase.1」ではスタジオの実績や成果づくりを推進、これをもとに将来的な「Phase.2」では大型施設への移管と事業規模の拡大を構想している。

筆頭となった東急は理由について「映画や音楽といったコンテンツ産業は、デジタル時代において高い潜在力を持つ成長産業とされている一方で、制作効率の低さや人材育成システムの不備が課題」「コンテンツ市場における日本の成長率は世界において低位であることが懸念されている」現状を挙げ、こうした状況の打開につなげたい考えを示していた。

■DOTS & LINE STUDIO(ドッツアンドラインスタジオ)
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-20−1 Verdex神宮北参道
・EDIT ROOM – 1
(設備:Apple MacStudio / Sony Bravia XRJ-65X90L / EIZO CG2700S / Sony BVM-HX3110)
・EDIT ROOM – 2
(設備:Apple MacStudio / Sony Bravia XRJ-85X90L / EIZO CG2700S)
・EDIT ROOM – 3
(設備:Apple MacStudio / Sony Bravia XRJ-65X90L / EIZO CG2700S / Sony BVM-HX3110)

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