3児の母&動画クリエイターの大忙しの1日とは? 24時間のスケジュールを大公開

24時間のスケジュールをインタビューすることで、クリエイターの意外な素顔を知ることができる本企画。今回は、PPP STUDIO所属のファミリークリエイター・ゆずみつのママにインタビュー。YouTubeチャンネル「ゆずみつといっしょ」は、2024年3月27日時点で登録者数31.3万人、TikTokのフォロワーは66万人という人気を誇り、3人の子どもたち、パパ、ママの日常を発信している。

ゆずみつのママは、クリエイター業、家事、子育てを、24時間という限られた時間のなかでどのようにこなしているのだろうか? 1日のスケジュールとともに、時間の管理方法や時短テクニックについて語ってもらった。

・気づいたらもうお昼? 怒涛の忙しさで終わる午前中

こちらがゆずみつのママ(以下ママ)の1日だ。“睡眠”以外のスケジュールが細かく刻まれていることは、ひと目見て伝わるだろう。まずは午前中の動きについて語ってもらった。

「平日は6時半に起きて、子どもの朝食づくりから1日が始まります。着替えの準備、体操服、水筒、給食袋などなど..….。もし忘れてしまったら届けなくてはいけないので、とにかく必死です(笑)。 準備が終わったら子どもたちを起こして、朝食を食べさせます」

「ゆず(長女)は寝起きが悪かったり、姉弟でもみんな性格が違います。無理に全員に同じことをさせるのではなく、その子なりのリズムに合わせて動いています」ゆずみつファミリーには長女・ゆず、長男・みっくん、次男・てるという3人の子どもたちがいる。子どもたちの性格も、姉弟とはいえ三者三様だ。

「ヘアセットをし、歯磨きをさせて、仕上げ磨きも忘れないように気をつけてます。朝ごはんを食べているあいだもすぐ寝そうになるので、常に声がけをしてます」

朝は子どもたちに持たせるものを持たせ、ご飯を食べさせ、身支度をして送り出すのが、パパとママの最優先事項だ。2024年2月18日に投稿された「【モーニングルーティン】幼稚園と小学校がはじまった壮絶な朝」という動画でも、パパがキックボードで水筒を届ける姿も写しだされている。とにかく朝は、子どもたちを時間までに無事送り出すことがゆずみつ一家のミッションとなっている。

・パパと分担するクリエイター業

「ゆずとみっくんを学校と幼稚園に送り出してからは、自分のペースで家事ができるから楽しいですね。てる(次男)と遊びながら洗濯したり洗いものをしたり、編集も……といろいろ進めていると、あっという間にお昼がきます(笑)」

子どもたちを送り出し家事を終えて、やっとひと息……と思いきや、次は編集作業が待っている。ただでさえ目まぐるしい日常で、クリエイター業はどのように行っているのだろうか?

「YouTubeの編集は、パパとお互いの得意分野で分担してますね。 カット、構成、サムネイルの作成は主にパパ。テロップ、音入れは私が担当しています。ルールというわけではないのですが、どちらかが編集してるときは、作業をしていない方が自然と子どもの面倒を見るようになってます」

同じ空間で仕事と生活をともにしているからこそ、柔軟にポジションを交代することができる。場所を問わず作業ができる動画制作という仕事だからこそ、実現できる協力体制だろう。

「YouTubeは企画を考えるというよりは、ありのままの生活を投稿している感じです。ショート動画はパパがネタを考えてくれて、家族みんなで楽しめそうなら撮影する、という感じですね」

ゆずみつの動画は限りなく日常に近い。普段の生活のなかに、自然と動画撮影も織り交ぜている。無理に企画に沿った撮影をするのではなく、そのままの家族の姿を写し出しているからこそ、視聴者も無理なく動画を楽しむことができるのではないだろうか。いまでは多くの視聴者が、3人の子どもの成長を動画越しに見守っている。

・忙しい日々に垣間見える家族の温かさ

「とにかく時間が足りないので、大体お掃除ロボットにお願いして、足りないところを掃除するだけにしてます。料理に関しては、電気圧力鍋を活用して凝ってるように見える料理を、短時間でつくるようにしてます(笑)」

料理や掃除に関しては、テクノロジーをフル活用。任せられるところは任せて、時間を捻出しているようだ。とはいっても時間は有限。どうにもならなくなったときは、家族の出番だ。

「どうしても自分だけでは家事が回らないときがあります。そんなときは、長女・ゆずの出番です。 『ママのこと助けてくれない?』と言って交渉すると、正義感の強いゆずは快く手伝ってくれるんです。ゆずが手伝うと大体『みっくんも!』と寄ってくるので、2人に手分けしてやってもらったりします。ちなみに、パパにも同じ手を使ってます(笑)。 とにかく自分で手が回らないことは、みんなに助けてもらえるように頭を使ってますね(笑)」

しっかりもののゆず、そんな姉を見て真似するみっくん、そしてパパ。忙しいママを助ける姿からは、ゆずみつの家族だからこそ感じる温かさがある。きっと、こういったゆずみつ一家の“温度”が伝わるからこそ、「ゆずみつといっしょ」は多くの視聴者に愛されるチャンネルになっているのではないだろうか。

「最近は、ゲームとコスメを集めることがマイブームです。 隙間時間に好きなゲームをして、子どもが寝たあとは夫婦でゲーム配信をしてたりします。 あとは、夜寝る前にSNSでおすすめのコスメとかを検索して、結構長い時間見たりしちゃいます(笑)。 使ってみてよかったものは、自分のSNSでおすすめして共有したりしてますね」

夜の19時から20時、わずかな時間はママの趣味タイムだ。「『ゆずみつといっしょ』はもちろんみんなに見てもらいたいですし、最近はゲーム配信とか投稿もしてるので、『ゆずみつゲーム』も見てくれたら嬉しいです」

最後に、ママにこれからの展望について語ってもらった。

「目標は、みんなの憧れの家族になることです。 家族といったら『ゆずみつ家族!』って思ってくれるような存在になれたらいいですね。 とにかく自慢できることといえば“仲のよさ”なので、そこがみんなに伝わって、『家族っていいな』と思ってもらえるように、私たちらしく楽しんで頑張りたいです」

家族の幸せのかたちは、家族の数だけある。ゆずみつのママの1日は多忙であったが、だからこそ、一家の絆や幸せのかたちを知ることができた。そんな温かさを、目にみえるかたちで発信してくれる「ゆずみつといっしょ」。ぜひチャンネルを覗いてみてほしい。

(取材/文=はるまきもえ)

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