【沖縄】西原町に住むダウン症の画家小波津有希さん(28)とその家族4世代の絵画展「4代絵画展」が15~19日、沖縄市役所1階ロビーで開かれた。有希さんの祖母宮城スミ子さん(91)、母小波津智恵美さん(65)、めいの笑愛ちゃん(4)の約70点を展示。市役所を訪れた人たちが小波津一家の絵を鑑賞した。
過去に全国テレビで「沖縄のピカソ」と紹介されたこともある有希さん。2018年にはイタリアのアートたこ展に墨絵を出展し、日伊芸術文化教育実行委員会から「ピエトラ・ミリアーレ芸術勲章」を贈られた実績がある。
祖母スミ子さんは、13年前に脳梗塞で倒れ、回復後に78歳で絵を描き始め、これまでも有希さんと一緒に展示会を開いてきた。
母智恵美さんは周囲の勧めで3年くらい前から絵を描くようになり、これまで800点近くを手がけてきた。智恵美さんの孫で有希さんのめいの笑愛ちゃんは、智恵美さんや有希さんが絵を描く姿を見て、4歳ながら自然と絵を描くようになった。
これまで有希さんとスミ子さんは展示会を開いたことがあったが、智恵美さんと笑愛ちゃんは初めて。今回は智恵美さんが知人から有希さんの展示会の誘いを受け、「家族で展示会をやりたい」と、初めて4人での絵画展を開催した。智恵美さんは「私たちの絵を市役所に来た人たちが足を止めて見てくれた。うれしい」と喜んだ。(中部報道部・比嘉大熙)