主砲トラウトが左膝手術で長期離脱「いつやってしまったのか分からない」涙をこらえながら心境吐露「ただイライラする」

現地4月30日、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトは、本拠地で行なわれたフィラデルフィア・フィリーズ戦の前に取材対応し、左膝半月板損傷で長期離脱すると明かした。MLB公式サイトが掲載した記事によると、近日中に左膝の手術を受ける予定で、時期は未定だが、シーズン中に復帰する可能性はあるという。

今季ここまで29試合に出場し、打率.220、14打点、そして両リーグトップタイの10本塁打をマークしている。しかしこの日、涙をこらえながら報道陣の取材に応じたエンジェルスの主砲は、「つらい」と正直な心境を口にすると、「ただイライラする。でも、それを乗り越えていくんだ」と続け、怪我の詳細を次のように説明した。

「振り返ってみれば、いつやってしまったのか分からない。(前日に出場したフィリーズ戦の)3回、ダグアウトへ戻ろうとしたときに痛みを感じたが、そのときは、『変だな』というちょっとした痛みだった。打って走っても痛みはなかった。盗塁をした時も。ただ、動いて腰を落とし、立ち上がったときに痛みを感じたんだ」
その後も悔しさをにじませていたトラウトは、「(怪我が)どこから来たのか、特定しようとしてもすべて推測になってしまう。ハードにプレーをすれば、いろいろなことが起こる」とコメント。一時はア・リーグの新記録ペースで本塁打を量産するなど、好調なスタートを切っていただけに、チームにとっても痛手なのは間違いない。

なおこの日、エンジェルスはフィリーズに5対7と惜敗。直近12試合を2勝10敗とし、ア・リーグ西地区4位に沈んでいる。また、現地20日のシンシナティ・レッズ戦では、左ハムストリングを負傷したアンソニー・レンドーンの長期離脱が決定的に。厳しいチーム状況が続いており、彼らの早期復帰を願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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