SRO、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ最終戦の日程を変更。ジェッダでの初開催を予定

 サウジアラビアのジェッダ・コーニッシュ市街地サーキットで開催されるファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)・パワード・バイ・AWSの2024年シーズン最終戦が、当初の開催予定より1週間延期されることがSROモータースポーツ・グループによって発表された。

『ジェッダ6時間レース』と銘打たれたこのイベントは、SROの創設者兼CEOであるステファン・ラテルが昨年のクラウドストライク・スパ24時間レースの会期中に開催を発表した新しいレースであり、当初は11月22~23日の実施が予定されていた。

 しかし、シリーズは4月30日になってスケジュールの変更をアナウンス。開催日を1週間延期し、11月28~30日とすることを決定したと明らかにした。

 この動きは主にロジスティクスの観点から行われたもので、シーズンファイナルに向けて「チームが準備する時間をさらに確保する」ことと、「多忙なシーズン終盤における輸送の負担を軽減する」ことを目的としている。

 日程変更によりサウジアラビアで開催されるシーズン最終戦とモンツァで開催されるエンデュランス・カップ第4戦との間隔はさらに開き、両イベントのインターバルは10週間となった。また、ジェッダ・ラウンドの新しい日程は11月22~24日にヘレスで行われるランボルギーニ・ワールド・ファイナルズ・イベントとのバッティングを回避する。

 カレンダーの一部変更はGTWCヨーロッパだけでなく、GT4カーで争われるGT4ヨーロッパ・シリーズにも影響を与える。同シリーズはGTWCヨーロッパと同じ週末にジェッダで各1時間のスプリントレースが2回行われる予定だが、SROはイベントの詳細は後日アナウンスするとしている。

 ローヴェ・レーシングが優勝したポール・リカールでの3時間レースで、すでに今季2024年の開幕を迎えているGTWCヨーロッパ。シリーズの次戦は今週末、イギリスのブランズハッチで行われるスププリント・カップ第1戦となり、エンデュランス・カップの第2ラウンドは6月28~30日に、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される伝統のスパ24時間レースとなっている。

■2024年ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS

改訂版シーズンスケジュール(4月30日付)

Round Date Event Cup

Test 3月5~6日 ポール・リカール(フランス)


Rd.1 4月4~7日 ポール・リカール(フランス) エンデュランス

Rd.2 5月4~5日 ブランズハッチ(イギリス) スプリント

Rd.3 5月17~19日 ミサノ(イタリア) スプリント

Test 5月21~22日 スパ24時間“プロローグ”(ベルギー)


Rd.4 6月26~30日 スパ24時間(ベルギー) エンデュランス

Rd.5 7月19~21日 ホッケンハイム(ドイツ) スプリント

Rd.6 7月27~28日 ニュルブルクリンク(ドイツ) エンデュランス

Rd.7 8月23~25日 マニクール(フランス) スプリント

Rd.8 9月20~22日 モンツァ(イタリア) エンデュランス

Rd.9 10月11~13日 バルセロナ(スペイン) スプリント

Rd.10 11月28~30日 ジェッダ(サウジアラビア) エンデュランス

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