山下智久『ブルーモーメント』最重要パーソンは出口夏希 「『正直不動産』メソッド」で狙う『コード・ブルー』超え

山下智久(C)ピンズバNEWS

山下智久(39)主演の連続ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系/水曜よる10時)の第2話が、5月1日に放送される。

4月24日に放送された第1話の平均世帯視聴率が8.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、好調な発進となった本作。山下が主演し、劇場版が制作されるヒットとなった、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(同局系)を超える可能性が出てきた。

同ドラマは、小沢かな氏の同名コミック(KADOKAWA)が原作。気象災害によって脅かされる人命を守るべく、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語で、山下は、SDM気象班チーフを兼任する気象研究官・晴原柑九朗(はるはら・かんくろう)を演じる。

第1話は、晴原の研究室に予報研究部の助手・雲田彩(出口夏希/22)が派遣としてやってきた。晴原は“ハルカン”の愛称で出演している、報道番組のお天気コーナーでの爽やかな笑顔とは裏腹に、初対面の雲田にキツい態度を取り、クビにしようとする。しかし、対する雲田は中国語が堪能な帰国子女で、海外仕込みの負けん気を発揮して反論し、晴原を驚かせる。

翌日、福島県北部で雪崩に巻き込まれ、10名が遭難したと情報が入る。晴原は迷いなくSDM出動の判断をし、雲田と共に現場へ急行。SDMメンバーで消防班責任者・佐竹尚人(音尾琢真/48)、消防士長・園部優吾(水上恒司/24)、ドライバー兼料理人・丸山ひかる(仁村紗和/29)、情報班・山形広暉(岡部大/34)と要救助者の捜索と避難指示にあたるが……という展開。

初回は好評ながら、雲田を演じる出口を批判する声が多かった。X(旧ツイッター)では《かわいいんだけど、滑舌悪いせいで演技が微妙に見えちゃう》《独特な話し方が気になってドラマの内容が入ってこない》などの、出口の滑舌に関するもの。

一方で、《出口ちゃんの中国語かっこいい〜!この役なのピッタリじゃん!》《大物俳優に囲まれながら見事な演技をしてた》などの称賛の声もあり、賛否両論と言ったところだ。

■山下智久との名コンビとなるか

「山下をはじめ、真矢ミキ(60)夏帆(32)、平岩紙(44)ら、演技派俳優に囲まれていたので、力が入りすぎていたのかも。たしかに、滑舌は良いほうではないですが、そもそも雲田は新米キャラなので、あまり気になりませんでした。回想で出てきた姉・真紀(石井杏奈/25)の事故など、内容的にシリアスなシーンになると気になるかもしれませんが、今のところは晴原(山下)のバディとして合格でしょう。

山下とのやりとりも、彼が福原遥(25)とバディを組んだ『正直不動産』シリーズ(NHK)のような軽妙さがあり、うまいアクセントになっていました。自然災害からの救助という、緊迫するシーンが多そうな本作では、ちょうど良い癒しになるでしょう。初回は山下が出口をうまくリードしていた印象ですが、回を重ねて息の合ったコンビになれば、作品の大きな魅力になるはずです」(ドラマライター/ヤマカワ)

天気予報に“ハルカン”として登場しているときなど、山下のコミカルなシーンも『コード・ブルー 』になかった魅力になりそうだ。それにプラス、山下・出口のバディがうまく機能すれば、『コード・ブルー 』以上のヒットも期待できる。成否のカギは、出口の奮闘にかかっていると言えそうだ。

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