「婚活」という言葉を広めた山田昌弘教授が語る「難婚」とは?

5月1日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに中央大学文学部教授で社会学者の山田昌弘さんが登場。2月に発売した著書『パラサイト難婚社会』について語った。

壇蜜「(『パラサイト難婚社会』のタイトルについて)『難婚』なんですね。結婚するのが難しい?」

山田昌弘「結婚するのも難しいし、結婚を続けるのも難しい社会になってきた。両方含めているんです」

壇蜜「御本の中では時代の移り変わりというのがすごくリアルに書かれています。現在はコスパ・タイパと結婚というのがバチバチに戦っている状態で。だから難婚なんじゃないか、という予想も書いてあって、うわあ現代……、と思ってしまいました」

大竹まこと「前に『婚活』という言葉を広めたのも山田さんだと?」

山田「もう17年前ですけどね(笑)。いろいろ記者の人としゃべっているとき、就職活動と同じように結婚活動(の略称)でも『結活』だと結核に似ているから婚活にしよう、と。そうしたらけっこう広まりましたね」

大竹「いまの人たちは、マッチングアプリ?」

壇蜜「マッチングアプリ! 先生、なんなんですか? 大丈夫なんですか?」

山田「でも調査していると……。『面倒くさいからマッチングアプリにする』という人が出てきたと思ったんですけど、最近はマッチングアプリも面倒、という人が出てきましたよ」

大竹「ええっ!?」

山田「いろんな人を選ぶのが面倒だから、最近はAI婚活といって、AIが選んだ人ならいいだろう、みたいな形で」

大竹「実際にAIに選ばれて結婚した人、いるんですか?」

山田「それはもちろん。断る権利はありますから(笑)、AIが選んだ人と会って、『AIが選んだんだから間違いないだろう』と思って付き合って結婚した人はけっこういますよ」

大竹「ちょ、ちょっと待って……」

壇蜜「ちょっと待って。私たちがパニックになりすぎです(笑)」

大竹「AIの正確さというか……」

壇蜜「そうですよ。どれぐらい信じたらいいのか」

山田「面倒くさいのをやめたいとき、何かを信じたいわけですよ」

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