[VW ゴルフ 50周年]第2世代が永遠のデザインDNAを決定…最初の進化

VWゴルフ2代目

フォルクスワーゲン(VW)の2代目『ゴルフ』(1983~91年)は、1960年代生まれの世代が運転を学んだ車だ。新型の2代目は当時の若者の心に深く刻まれ、ドイツの作家フローリアン・イリーズはこの世代を「ゴルフ世代」と名付けたほどだ。

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ゴルフIIは、制御式カタリティックコンバーター、アンチロックブレーキシステム(ABS)、シリーズ初の全輪駆動などを採用し、技術の普及に貢献した。しかしゴルフIIの功績は他にある。今日までゴルフが成功した理由のひとつは、2代目ゴルフのデザイナーたちが初代のDNAを後継モデルに受け継ぎ、ゴルフのデザイン文化を確立したことにある。このDNAのおかげでゴルフはユニークであり続けているのだ。

現在のVWチーフデザイナー、アンドレアス・ミントは、ゴルフの歴史における最も重要な瞬間としてゴルフIからゴルフIIへの移行を次のようにまとめている。「当時のチーフデザイナー、ヘルベルト・シェーファーはまったく正しかった。彼は2代目ゴルフを近代化しつつ、初代のDNAを維持した。このブリッジはゴルフの歴史にとって極めて重要だ。ゴルフは常に初代モデルからの発展を遂げている。それが他の車と比べてゴルフの特異な点であり、この功績はシェーファーに帰するものだ」。

ゴルフIIは1983年から1991年の間に合計630万台が製造された。

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