降り注ぐ紫の花房 丹波・白毫寺で「九尺ふじ」が見頃 上下2段、総延長120メートル

頭上から垂れ下がる「九尺ふじ」の花房。鮮やかな紫の“シャワー”が降り注ぐ=1日午前、丹波市市島町白毫寺

 丹波市市島町の白毫寺で、名物の「九尺ふじ」が見頃を迎えた。藤棚を覆う紫の花房を仰ぎ見ると、頭上から花が降り注いでくるかのようだ。

 約30年前に整備された同寺の九尺ふじは、長い花房で1メートルほどにもなるという。藤棚は上下2段あり、下段は総延長約120メートル。上段も約70メートルに及ぶ。

 昨夏の猛暑や今春の冷え込みなどで一部花が付かなった場所もあるが、咲き誇る光景は圧巻。鮮やかな紫色に染まっている。同寺の荒樋勝善住職(63)は「藤を通じて心を穏やかに、優しい気持ちになってもらえれば」と話している。

 見頃は7日ごろまでの見通し。6日までライトアップ(午後6~9時)も実施している。拝観料300円(高校生以下無料)。同寺☎0795.85.0259 (秋山亮太)

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