ソフトバンク、4月終え貯金12のロケットスタート成功も小久保監督「先は長いです」

楽天戦で主審に交代を告げる小久保監督(撮影・栗木一考)

◆ソフトバンク8―0楽天(30日、みずほペイペイドーム)

手に汗握る3試合連続サヨナラ劇の次はスカッとする大勝が待っていた。前カードの西武3連戦では、球団63年ぶりの3試合連続サヨナラ勝ち。相手が楽天に変わり、今季最多の14安打と打ちまくった。8得点の完封勝ちで今季最長7連勝だ。

4番のバットから始まった。二回。先頭の山川が、カウント1―1からポンセの投じたカットボールを完璧に捉え打球を左中間スタンドに運んだ。ダイヤモンドを一周すると、おなじみの「どすこい!」パフォーマンス。「完璧に捉えることができました」と自画自賛の6号先制ソロ。本塁打数はリーグ単独トップとなり、打点も同トップを独走の29打点となった。

その回に一挙3点を奪い主導権を握ると、前日のヒーローも黙っていない。3点リードの五回無死。柳田がポンセの初球チェンジアップを完璧に捉え、打球を右翼席へたたき込んだ。4月29日西武戦での逆転サヨナラ3ランに続く2試合連続の3号ソロに「効果的な追加点を取ることができて良かったです」と笑顔。山川、柳田の初の「YY」アベックアーチに勢いづいた打線はこの回一挙5得点で試合を決めた。

クリーンアップのもう一人、近藤も4安打と大暴れ。三森も今季初安打を含む猛打賞と離脱した牧原大の穴をしっかりと埋めてくれそうだ。4月を終え、貯金12とロケットスタートを決めた。それでも小久保監督は「今日のことは今日で終わりなので。明日また引き締めてやっていきたいと思います。先は長いです」ときっぱり言い切った。この勢いで一気に突っ走る。(小畑大悟)

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