全国2番目の早さ、加東・闘竜灘でアユ漁解禁 稚魚2.5万匹を放流

闘竜灘でアユ釣りを楽しむ人たち=加東市上滝野

 兵庫県加東市を流れる加古川の闘竜灘(同市上滝野)で1日、アユ漁が解禁された。同市によると全国で2番目の解禁。近隣の他の釣り場に比べていち早く、待ちわびた釣り人たちが岩場から糸を垂らした。

 闘竜灘は奇岩が見事な風景を作り、川の流れが岩を乗り越える様子が竜に似ていることから名付けられたという。解禁日が早いのは、江戸時代に姫路藩主へ初物のアユを献上していた名残-などの説がある。

 1日朝は雨のため増水している中、午前8時半から加古川漁業協同組合が、体長約10センチの稚アユ約200キロ(約2万5千匹)を放流。同10時、川開きの神事があり、関係者約20人が安全や豊漁を祈願した。

 同県西脇市から訪れた男性(77)は「アユ漁のシーズンが待ち遠しくて、例年解禁日に来ています」と釣り糸を垂れた。同組合の久後利成組合長(79)は「今後も放流するのでアユ漁を十分に楽しんでほしい」とアピールする。釣りには遊漁証が必要。同漁協TEL0795.22.2572 (金井恒幸)

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