秋の宮中行事「新嘗祭」 広島県から献上する米の田植え

秋の収穫を感謝する宮中行事「新嘗祭」に、広島県から献上するコメの田植えが行われました。

標高約450m、広島県世羅町重永地区です。ことし、広島県からコメを献上するのは、集落法人「せら冨士屋」です。

田植えを前に神事が行われ、法人の関係者らが玉ぐしを捧げて豊作を祈りました。

植えるイネの品種はコシヒカリです。法人のメンバーが田植え機に乗り、広さ32アールの田んぼに苗を植えていきました。

せら冨士屋 村田義則 代表
「世羅は標高が高いということで、いいコメができるんですが、今、温暖化でやっぱり暖かいのがちょっと心配です。いいコメができるようにがんばっていきたいと思います」

村田代表の自慢が地下からくみ上げた水です。もともと、山水でもあるこの水でコメを作るとおいしいそうです。

これは平成時代の新嘗祭の映像です。新嘗祭は天皇が神々に収穫を感謝し、五穀豊穣を祈る宮中行事です。

この儀式のために全国各地の農家がコメやアワを献上します。

広島県では、毎年、県集落法人連絡協議会の推薦を受けたグループが持ち回りで担当しています。植えたコシヒカリは9月上旬ごろに刈り取られ、皇室に献上されます。

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