亡き祖父への思いも込めて ローカル鉄道・秋田内陸線の無人駅でフォトウェディング

秋田朝日放送

ローカル鉄道・秋田内陸線の北秋田市にある無人駅で神奈川に住む夫婦が写真に残す結婚式=フォトウェディングをしました。この場所を選んだ理由には、秋田の祖父への思いがありました。

新婦の上村友美子さんは母親が北秋田市阿仁の比立内出身です。上村さん自身も比立内駅の近くにある祖父母の家に行くときに内陸線を利用していました。上村さんは2020年に結婚しましたが、新型コロナの影響により結婚式が挙げられませんでした。2022年に祖父が亡くなり、花嫁姿を見せることができなかったといいます。大好きだった祖父と過ごし思い出が詰まった秋田への恩返しの意味も込めて連休にあわせ撮影を企画しました。

内陸線では観光列車や駅を利用したさまざまなイベントを受け入れていて、これまで阿仁合駅で一度結婚式が開かれたことがありますが、無人駅の利用は初めてです。

運行会社の協力のもと、比立内駅での列車の停車時間を通常の30秒から3分に伸ばし、上村さん夫婦があめを配るなどして乗客に幸せをお裾分けしました。

上村さん夫婦はこの後、サプライズで駅の近くの祖母のもとを訪れたということです。

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